みんなの平均年収と手取り年収は? 会社員の実態を詳しく解説

  • 2019.6.27

 こんにちは、福岡市のファイナンシャル・プランナー中村賢司です。

 皆さんの年収は昨年より増えましたか? 国税庁が毎年発表している「民間給与実態統計調査」を基に、同じ年代の会社員の平均年収はどれぐらいか、年代別・男女別・業種別に見た場合はどれぐらい差があるのかを解説します。

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1.    実態に近い中央値は「年収350万円」

 毎月の給与やボーナスからは、所得税や住民税などの税金、さらに健康保険や介護保険、厚生年金や雇用保険などの社会保険料、会社によっては組合費や社内旅行などの積立金がたくさん引かれています。そして残った金額が手取り収入となるわけです。年収は上がっても税金や社会保険料も同じように高くなっているので、ひょっとしたら手取り収入が増えている実感がない人もいるでしょう。

 《会社員の平均年収》
 全体:​432万2000円
 男性:531万5000円
 女性:287万円
 国税庁「民間給与実態統計調査」の第4表事業規模別及び給与階級別の総括表(続)より

 では実際にデータから見ていきましょう。国税庁が発表した「民間給与実態統計調査(平成29年分)」によると、会社員の平均年収は432万円(昨年比10万円アップ)です。この平均年収は、民間企業の従業員(非正規雇用を含む)と役員の年収が対象となっています。

 この金額から税金や社会保険料が2割ほど差し引かれるので、手取り収入はおよそ350万円となります。

 この平均年収は調査対象者約5000万人の平均ですが、中央値の年収は「300万~400万円以下」のランクで、その平均は350万円でした。ということは、手取り収入にすると約280万円となり、先ほどの平均手取り年収よりも70万円も下回っています。

 《会社員の年収中央値300万~400万円以下のランク》
 全体:​350万8000円
 男性:352万9000円
 女性:143万1000円
 国税庁「民間給与実態統計調査」の第4表事業規模別及び給与階級別の総括表(続)より

2.    手取り年収、男女格差は200万円

 先ほどの平均年収を男女別にみると、男性は531万円、女性は287万円です。男女の差が大きく開いていることが気になりますね。この金額からさらに税金や社会保険料が引かれると、手取り収入は男性で424万円、女性で230万円となります。男女別の手取り年収にはなんと約200万円も差があります。

 では、次に中央値を見ていきます。男性の調査人数約3000万人で最も多かった年収の階級ランクは、300万~400万円以下が523万人、400万~500万円以下が520万人と、調査人数の約3分の1である1000万人が300万円~500万円のランクで年収をもらっていることになります。

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」の第4表事業規模別及び給与階級別の総括表より

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」の第4表事業規模別及び給与階級別の総括表より

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