【本当に怖い投資の実話】FPが教える四つの失敗談

  • 2019.8.26

 こんにちは。福岡市のファイナンシャル・プランナー(FP)中村賢司です。

 失敗は成功の元とは言いますが、立ち直るのがなかなか難しいのが投資における資産運用の失敗です。何ごとも勉強と前向きに考えられるとよいのですが、場合によっては実生活に支障が出てしまったり、借金や破産という事態を招くこともあります。

 今回は、筆者が対応した相談事例から、投資の失敗談をお伝えしたいと思います。投資に興味がある人も、どんな失敗やリスクがあるのか情報を得てから始めることをお勧めします。

 

1. 株式投資の失敗談/会社員Aさん(30代)

 Aさんは30代で資産運用に興味が持ち、株式投資をスタートしました。資金は貯金から準備した100万円です。銘柄の研究はそれほどできていなかったので、誰でも知っている大企業の株式を買い付けました。株式でのもうけも狙っていましたが、株主優待制度がとても魅力的だったので、そちらも楽しみにしていました。

 購入時、会社の業績は少し悪化していました。回復は厳しい状況でしたが、大企業のため長い目で見て業績が持ち直すことを期待したこともあり、そのまま保有をしていました。しかし残念ながら倒産。Aさんが100万円で購入した株式の価値はゼロとなり、電子株券なので紙くずにもなりませんでした。ちなみに、この会社が再建されて再上場しても全く違う株として上場されますので、Aさんの株に価値が戻ることはありません。

【FPからのアドバイス】
 株式投資はリスクの高い投資です。まずは投資先をしっかり調べることが重要です。また一つの銘柄に集中投資するのではなく、投資先を三、四つぐらいに分散すると投資金額の全額がゼロになる可能性は低くなります。

2. 不動産投資の失敗談/会社員Bさん(40代)

 Bさんは、これから先の年金に期待が持てないため、家賃収入を老後資金にしたいと考えました。そこで新築ワンルームマンションへの不動産投資をスタート。金融機関から借り入れ、家賃から返済をしていくプランです。

 毎月の家賃収入をローン返済や建物管理会社に支払う経費、修繕積立金などに充てる計画だったのですが、実際は思ったほど家賃を高くすることができませんでした。

 そのうち固定資産税などの出費もあり、家賃収入だけでランニングコストが賄えず、毎月の収支が赤字となりました。給与所得と合算しても、確定申告をしても節税分以上の出費が続き、売却を考えました。しかし購入価格どころかローンの残債分の価格でも売れず塩漬け状態になってしまいました。

【FPからのアドバイス】
 区分所有のワンルームマンションやアパートへの投資は、立地を吟味し、初期投資を抑えることが重要です。新築物件でスタートしても、後からどんどん新築物件が供給されますから競争力が落ちてきます。価格が落ち着いている中古物件への投資がお勧めです。また借入金の返済+ランニングコストは必ず発生するのでその点もご注意ください。

3. FX投資の失敗談/共働きCさん(20代)

出典:iStock.com/AntonioGuillem

出典:iStock.com/AntonioGuillem

 インターネットやテレビで盛んにCMをしていたFX(外国為替証拠金取引)に興味をもったCさんは、共働きということもあり、自分のお小遣いと結婚前にためていた200万円を使って取引をスタートしました。

 FX取引は簡単にいうと二つの通貨で取引を行い、通貨が上がるか下がるかを予想するものです。株式の投資にはまとまった資金が必要ですが、FXでは4000~5000円程度の少額で始められます。スマートフォンのアプリではゲーム感覚で、平日なら24時間取引ができます。そしてFXの大きな特徴の一つに、自分が持つ資金以上の取引ができるレバレッジ機能があります。簡単に言うとFX会社にお金を借りて取引を行うことです。

 レバレッジを使うと大きな利益を目指すことができる一方で、損失が出た場合の額も大きくなります。Cさんは200万円を使い切っただけではなく、レバレッジで大きく膨らんだ損失も支払うことになってしまいました。

【FPからのアドバイス】
 FXは値上がり・値下がりを予測するというゲーム的要素があり、ついつい夢中になりがちです。また信用取引で手持ち資金以上の取引が簡単にできますので、レバレッジは低め、急激な値動きがあった時に取引をストップさせるロスカットをちゃんと設定しましょう。

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