タピオカよりフクオカ ~性懲りもなくケンカでケガ~ サ日記

 またしても深い傷を負った。先週小倉から帰ってきてたJが、部屋の中をうめきながら歩き回るおれを不憫に思って外に出してくれた。それが良くなかった。

 このところ雨の多い九州だが、その合間に雲が切れた。そこで、庭を偵察して回って、転げて匂いをつけたり、おしっこでスプレーしたりして、よそ者にナワバリを出張してる最中、最近の”のさばり頭”・クロの野郎がやってきた。

 

 大きな唸り声を出して威嚇し合うおれとクロ。Jがあわてて身に来たが、おれたちは一歩も譲らない。近所じゅうに、緊張が走る。猫の世界は、いつでも戦国時代だ。

 逃げ出したクロを追っかけて、植え込みを越えて隣の敷地の駐車場まで追い詰めた。車の下で取っ組み合ったあげく、ついにクロを追い払ってやった。

 ↑ スプレー中のおれ。油断のない目つきだ。

 クロはやっつけたが、こっちのパトロールも欠かせん。

 他の連中が通り過ぎた気配はある。おれが家に閉じ込められてると思って好き放題しやがる。

 こんな連中が、おれの家の庭をわが家のように闊歩する。気に入らない。

 この茶は、かなり用心深いやつだが、最近はえさをねだりに近づいてきたりするようだ。飼い猫の座を奪われないようにせにゃいかん。おれが食べない魚の骨とかも喜んで食べるから、金のかからん猫だと思われているふしがある。

 そういえば、こいつの相棒のように、初期の頃はセットでやって来てたうしがあんまり来なくなったニャア。どうしているのか。

 これは、うちではない。苅田町という所にあるお寺に住みついた猫たちだという。Jが行って撮ってきた。こいつらは親子っぽい。子猫のほうは、昔おれが弟子として珍しく可愛がったクロシロに雰囲気が似てて、懐かしい。全部で6匹居るそうだ。みな黒っぽいから全部身内かもしれん。

 戦いのあとは、さすがに疲れる。定位置のパソコンの横で爆睡する。

 夕方から朝まで寝っぱなし。起きて、どうも胸のあたりに違和感を覚えた。

 飼い主もそれをめざとく見つけてくれた。が、「イノマタ先生のところに行こう」という。要するに病院だ。すごくイヤな予感がする。2階に隠れていたが、すぐにつかまり、狭っくるしいカゴの中に閉じ込められたぞ。

 ニャアニャアギャアギャア騒ぐが、ピクリとも脱出できそうにない。おれは、観念した。

 家から病院はすごく近い。5分もあれば十分だ。きょうは、朝イチで来たせいか、待つことなくすぐ診てくれるという。なんとか逃げられないか最後まであがくおれの動きが早いので、写真もぶれぶれだ。

 こっから逃げられんか。

 ここもふさがっている。

 結局おれは、ベッドに4人がかりで押さえつけられ、しょうどくとか血抜きとか傷口をいじくり回された。悪性の傷ではないが、かなり深いらしく、しばらく毎日しょうどくに通院しなさい、と言われた。クロのやつ、ただでは転ばん怖ろしい猫だ。

 今度会ったら、爪とキバを全部抜いてやるからニャ。

 そんなことを言ってたら、飼い主から「もう出さん」と怒られた。

 ああ、病院はほんとに疲れる。もうこりごりだ。よく他の犬や猫どもはあんな場所で大人しくしてられるもんだ。

 夢の中にまであの恐ろしい注射の針が出てくる気がして、おちおち寝てられない。

 そんな悲しいおれの近況を伝えるサ日記だ。

 愛読者のみなさんはご存知のように、タイトルのタピオカに意味はない。流行りの言葉を入れて、アクセス数を増やそうという、おれの作戦だ。

 はたして、効果はあるのかニャ?

※情報は2019.9.2時点のものです

サニ

 出身地不明。年齢8歳くらい。オス(去勢済み)。雑種。グレーっぽい縞模様。3年ほど前に、福岡市南区の飼い主の家に上がり込んで、飼い猫に。それまでは近くの公園住まい。生意気な猫には攻撃的だが、人には甘えん坊で勉強や仕事をしていると、必ずすり寄ってきてジャマする。かつお節が大好き。ダミ声。すきあらば家からの脱出を図る。

「サ日記」のタイトルは、紀貫之の「土佐日記」のパクり。名前と同じ32歳まで生きる予定。

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