【奥田竜子】どうしようもない現状でも 前に進む人間の力 仕事しながら励まされ

自分の努力ではどうしようもない、理由のわからない出来事に遭遇し、受け止めて生きて行かなくちゃいけないというのは、想像を絶するほど大変です。

 

仕事柄、そういう事例にたくさんあたります。

 

弁護士の仕事は、ざっくり言うと、事実や経緯を聞き、証拠を精査し、そこに法律や判例をあてはめて現状を分析し、今後どのような方策がとれるのか、そのメリットデメリットは何かなどなどを法的な視点から考えるというものです。

 

究極的には事実は動かせない。どうしようもない事実が目の前に立ちはだかっていることを再認識せざるを得ないことも多いのです。

 

私はただの弁護士にすぎず、手伝えることは限られているような気もして。けれど、事実を整理し、どの事実にどのような強さの光をあてるのかによって、物事が変わって見えたり、問題の解決方法が見つかったりすることも多いのです。

 

何より、この15年間たくさんの方とのご縁をいただいて仕事をさせていただく中で、現状を受け入れるしかない状況にあっても、何とか前へ進もうとする瞬間に立ち会うことも数多くあって、私自身が、人間の持つ計り知れないパワーを目にして心から励まされています。

 

同じ人間は一人として存在せず、複雑で、時には間違いもおかす。同時に、どのような状況にあっても、受け止め、前へ進む力を無限に持っている。今がそのタイミングではないとしても。

 

人間の奥深さを感じ、信じながら、日々、仕事をしています。「人間」も、そこに深くかかわることのできる弁護士という仕事も、大好きです。

どっしりと揺るがない幹。繊細な葉。そのむこうに透けて見えるのは大きな青空。差し込む光。パーフェクトに好き。この写真のような人間になりたい。

どっしりと揺るがない幹。繊細な葉。そのむこうに透けて見えるのは大きな青空。差し込む光。パーフェクトに好き。この写真のような人間になりたい。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2014.12.6時点のものです

奥田 竜子

弁護士15年目。福岡市中央区大名で兄奥田貫介と「おくだ総合法律事務所」を運営。修猷館、一橋大法卒。2009年から福岡県教育委員。3人の小学生の母。仕事・育児・家事をそつなくこなす自分を妄想しつつ日々猛進中。

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