【西出裕加子】Xマス模型への企業協賛 児童施設運営を支援 私にできることは…

この季節になると、私の働くホテルのフロントにはクリスマストレインが登場する。クリスマストレインとは、ヨーロッパの街並みを緻密に再構築した巨大模型である。そこには人々の生活があり、電車が通り、電車を待つ人々がいて、空には飛行機や気球が飛んでいる。その街のあちらこちらに広告が見える。

 

実はその広告は地元企業からの「協賛」によって成り立っている。協賛による広告費は全額チャリティーとして寄付するのが、私たちの推奨するCSR(企業の社会的責任)活動である。

 

クリスマストレインで支援するのは、福岡市早良区にある「福岡子供の家」。さまざまな理由で両親と暮らせない子どもたちが生活する共同宿舎施設である。

寄付金をどのように使うか話し合うために施設長を訪ねた際、主任指導員の方の言葉が私の心に突き刺さった。施設で働くスタッフは、常に、自分が子どもたちのために何かできているのかと自問自答をしているという。一番重要なのは、朝ごはんを食べる、学校に行く、お風呂に入る、安心して寝るといった、本来であればごく普通のことを、365日毎日欠かさず提供し続けることだという。

 

子供の家には、短期滞在の子から十年以上暮らす子までさまざまな子どもがいるが、その多くは、レベルこそ違うとはいえ、何らかのネグレクト(育児放棄)を経験しているという。私にできること何か、と強く考えさせられた。

 

個人の問題を社会の問題として捉え、社会を形成する行政や企業がCSR活動を推進していくことが、今後ますます重要になると考える。是非、クリスマストレインを見にきていただきたい。

 

※ヒルトン福岡シーホークに巨大ジオラマ「クリスマス・トレイン」登場!夢と希望をのせて走行中→https://fanfunfukuoka.com/family/16918/

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2014.12.20時点のものです

西出 裕加子

大学卒業後、広告代理店を経てロンドン大学修士留学。英系広告代理店に勤める傍ら、オペラの勉強をする。約10年にわたる英国生活を経て福岡県・糸島へ。現在はヒルトン福岡シーホークマーケティングマネージャー。2児の母。

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