【高山美佳】地方の魅力 都市に伝われ 人のつながり積み重ね 定住人口増やしたい

人の口と書いて「人口」とはよくいったもので、その町で食べていける人が増えることが定住人口を増やすということなんだと、仕事柄、実感します。

 

地域デザイナーとして日々表現しているものは、すべて地方定住へのメッセージ。地方の底力、今ある宝が伝わりますようにと、旅のガイドブックも特産品のパッケージも、風景と産業と、人の物語を編みながらつくっています。

 

近頃話題の「消滅可能性都市」は、「限界集落」以来の衝撃的な響きですが、過疎化しているというムラで、UターンやIターンで地に足着けて働き、時に世界とつながる若者たちに会うと人口100人分に匹敵するほど力強く、数だけでは計れないと思う今日この頃です。

 

私が暮らす福岡県久留米市の人口が微増していると風の便りに聞いたある日、「お母さん、2年後の1年生って(1クラスが)2クラスになるかんしれんて」と、すごいうわさを娘たちが運んできました。地方に暮らしていると、増えるも減るも妙にリアルな実感があります。

 

20年続く「山苞(やまづと)の会」のみなさんが、田主丸の風景を守り、都市から訪れる人々をおもてなししてくださったから、「耳納北麓はなんだかいいね」というイメージが伝わったのも一つ。都市と地方のつながりの積み重ねが、きっと定住人口を増やしていくんだと思います。

 

そして、手塩にかけた見渡す限りのぶどうや柿畑、植木畑の風景のおかげさま。

 

この風景と、暮らしが消えてしまわぬよう、毎日の食卓にフルーツがのぼり、庭や街にもっともっと花木が植えられますよう、都会に向かって叫びた、いえ…願う日々です。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2015.1.17時点のものです

高山 美佳

長崎市出身。2001年、福岡県久留米市田主丸町に結婚を機に移り住み、独学の写真とデザインで地域の力を伝え始め、今に至る。九州一円の風景や人、物語にあふれた表現、地域ブランディングの原点は日々の田舎暮らしという2児のママ。

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