【Miyuki Matsuda】男性も家事や育児を楽しんでみては-from西日本新聞「わたし活性化計画」面-

「夫はアメリカ人」と言うだけで、若い女性たちにうらやましがられる。思わず「どうぞ!」と差し出したくなる気持ちを抑えて聞くと、外国人ハズバンドは家事・育児の分担が対等というのが高ポイントらしい。確かに、夫は料理も上手だし、娘たちは父親に何でも話す。

日本人男性は家事や育児での出番が少ないので、分が悪いのが相場だ。知的で献身的と海外でも評判の日本の女性は、その高い能力を家事や育児にも発揮するので、男性が家庭で活躍する機会を奪ってしまっているのかもしれない。

一方、職場で女性が高い能力を発揮する機会はまだまだ少ない。子育てをしながら働く社員への配慮は必要だが、女性だというだけで責任ある仕事の経験を積めない職場は依然として多い。長時間勤務が壁でやむなく職場を離れる女性たちも、決して意欲が低いわけではない。

PTA行事への参加からキャラ弁づくりまでこなしながら、仕事にも思い切りチャレンジしようと思うと、スーパーウーマンしか残れなくなってしまう。同じようなレベルの期待に応えられるワーキングファーザーはどれだけいるだろうか。日本の父親が家事や育児に費やす時間は、世界の中でずば抜けて短い。このアンバランスが解消されれば、女性はやりがいある仕事を通じて成長する楽しさを、男性は家事や育児を楽しむ人生をあきらめなくてもすむというのに。

最近は、妻が仕事で活躍することを積極的に応援し、まめに家事をするカジダンやイクメン志望者も増えている。彼らを「男のくせに、ふがいない」と嘆く時代は終わった。女性の活躍を支えてくれる彼らこそ、頼れる存在なのだ。

※情報は2013.12.7時点のものです

松田美幸

麻生グループの経営戦略策定・推進をはじめ、行政や病院、大学の経営改革に携わる。現在は福岡地域戦略推進協議会フェローとして、福岡都市圏の国際競争力向上をめざす。女性の大活躍推進福岡県会議の企画委員会運営にもかかわる。

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