【方言ぽっこり】東京イントネーション物語

先日、ピッカピカの新入社員が入ってきました。(求人が変則的なもので)

そのうちの一人の女性が、なんと筑後市出身!

 

「やっぱり、ちっごべん(筑後弁)ばい!」

 

方言で盛り上がる私たちへの生ぬるい視線には、気づかないフリをしました。

 

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以前、「かき」のイントネーションについて、千葉県出身の先輩と応酬した話を書きましたが、

正しいイントネーションを話す人たちは、間違った響きにどう違和感を感じているのか。

 

「牡蠣」を前にして、「柿」を食べたいとは言わないでしょう?そうでしょう?

文脈で感じ取ってください!というのが地方出身者の悲しい訴えなのですが、それでもやはり、関東圏の方々には、そうは聞き取ってもらえないようで…。

 

文字の表現で、その妙を味わってみましょう!

 

 

■会社での一コマ

 

うちの会社では、各人のデスクに電話が置いてあり、1番から6番までの回線を使っています。

私のいる部署は、5番と6番を割り振られているため、主にその回線を使うのですが、

 

 

私「山田さん、ゴバンにお電話です!」

 

 

はいここ。出ました。こんな流れで出るんです、間違ったイントネーション。

もちろん伝えたかったのは、「5番」です。それはそうです、読めば分かります。

でも、話すと聞くとでは、これが変わってくるんです。

さて、私のこの一言、東京の人にはどう聞こえたかと言うと、

 

 

私「山田さん、碁盤にお電話です!」

 

 

(筆者 心の声)

うち、囲碁関係ないじゃん。流れで分かるじゃん、5番って。

何度も言ってますが、文脈で感じ取ってください!

 

 

■居酒屋での一コマ

 

なかなか出てこない次の一杯。みなさんも経験があると思います。

ギブ・ミー・ビール!

 

 

私「サイソクしようか。(困り顔)」

 

 

お酒は好きですか?私は大好きです。

同席していた友人も、そのことをもちろん知っています。

その先入観もあってか、友人の耳にはこう聞こえたようです。

 

 

私「最速で持ってこさせようか。(ニヤリ)」

 

 

性格まで変わっとるやん!!

 

(筆者 心の声)

いや、最終的に意味は一緒なんだけど、私が言いたかったのは、「催促」の方!

もっと謙虚な言い方ですから!

飲みたいけど、そこまでがっついてないから!

「どれだけ飲みたいんだよ。」なんて、そんな冷めた目で見ないで。

文脈で感じ取っ…、りにくかったね、この言葉は。

 

 

 

同音異義語の漢字のテストではありません。

イントネーションの間違いは、このように誤解を生むこともあります。

みなさまも、くれぐれもお気を付け下さいませ。

※情報は2015.2.26時点のものです

久保田美栄

1982年生まれ。福岡県うきは市出身。高校卒業後、上京。
在京13年を経て、筑後弁と標準語を使い分ける『方言バイリンガル』に。
現在は、東京にて映像制作の仕事に就く。

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