【西出裕加子】受験の模範解答に違和感 パターン化ではなく考える過程重視して

昨年末、唐突に息子の小学校受験を思い立ち、塾の講習に参加した。面接準備での質問。「お気に入りのおもちゃで遊んでいると、お友達が来て、そのおもちゃが欲しいと言いました。どうしますか」に対し「どうぞっておもちゃをあげる」と答える息子。その答えはよろしくないらしい。物を大切にするという意味で、お気に入りの物に対する愛着を示す必要がある。その一方、友達と共有する大切さを認識しないといけないとのこと。模範解答は「一緒に遊ぶ」、あるいは「交代交代にしようと提案する」という。

 

本来であれば、友達との関係、おもちゃとの関係、そのときの気分や体調など、さまざまな理由でいろいろな答えが想定されるが、模範解答はあくまでもパターンの認識のようだ。小さい子どもに、模範のパターンを教えることに若干違和感を覚える。

現実社会の問題に模範解答はあるのだろうか…

現実社会の問題に模範解答はあるのか…?

自分で考える力を養成する必要性が議論され、現在小学校6年の子どもが大学受験のとき基準が大きく変わるとニュースになっている。考え方というものは突然変化するものではない。脳が柔軟な幼少期から、考える力を養成し、その力を褒めて推奨する教育環境が重要だ。

 

小学校教諭の友人が、道徳的問題の採点が一番難しいと言っていた。道徳的な設問には、模範解答はあっても、正解がないからだという。どうしてそう思うのか、その考えをどう表現するのか、どうやって周囲とコミュニケーションを取るのか、といった答えに至る思考の過程そのものに、重点を置いてほしい。

 

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

 

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※情報は2015.3.28時点のものです

西出 裕加子

大学卒業後、広告代理店を経てロンドン大学修士留学。英系広告代理店に勤める傍ら、オペラの勉強をする。約10年にわたる英国生活を経て福岡県・糸島へ。現在はヒルトン福岡シーホークマーケティングマネージャー。2児の母。

西出さんのインタビューはこちら⇒https://fanfunfukuoka.com/people/11969/

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