【高山博子】神と人とをつなぐ神職 感謝の祈り捧げつつ 日本の伝統を未来へ

「女性の神主さんっていらっしゃるのですね」と声をかけていただくことがある。全国には約2万1千人の神職がいるが、うち女性は3千人余りと約14%を占める。それでも、神職イコール男性のイメージが強いようで、参拝者に「巫女さん」と呼ばれることもよくある。私自身、神職を志すようになるまでは女性が神職になれるとは思っていなかった。

 

女性の神職も男性同様に紫、浅黄(薄い青緑)などの袴を履き、緋袴の巫女とは見た目に違いがある。では、神職と巫女にはそれぞれどのような役割があるのか。

神社では年間を通して大小さまざまな祭典があり、そこで巫女は神楽舞を奉納し神様の心を和ませるという役割がある。一方、祭典を執り行う神職は祈りのプロとして、私たちの暮らしをお守りくださっている神様に感謝の祈りを捧げるとともに、多くの人々の願いがかなうように働きかけていく。

 

神職は神様と人とをつなぐ「仲執持(なかとりもち)」といわれるが、神様という目には見えないご存在を参拝者にどう感じていただけるか、それは私たち神職が神様に仕える姿勢にかかっていると思う。私は、祈りの姿から神様を感じていただくと同時に、神道や神社のこと、日本の素晴らしさを伝えていけるような神職になりたいといつも思っている。

明治時代以降、女性は神職になることが認められなかったが、戦後、再び認められるようになって来年で70年になる。神様のおそばでご奉仕させていただけることに感謝しながら、今を生きる神職として百年後、千年後に思いを馳せ日々前進して行きたい。

 

※情報は2015.4.6時点のものです

高山 博子さん

太宰府天満宮神職。早稲田大卒業後、11年間の外資系企業での勤務を経て神職となる。御本殿でのご祈願や祭典ご奉仕をはじめ、神社のさまざまな仕事に携わる。世界33カ国を旅しフルマラソン5回完走のアクティブな一面もある。

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