【曽我由香里】九州のワクワク発信 生き生き暮らす人々が地域を魅力的に

近所にいい八百屋がある。引っ越しを考えているが、その八百屋と離れるのが惜しいためにちゅうちょしているくらい。何が素晴らしいのか。大将が元気で、選ばずともみそ汁の具を選んでくれる、こっそりまんじゅうを差し出してくれる、もちろん野菜は新鮮でおまけもたまにある。ああ、挙げればきりがない。新種の野菜が登場すれば、お勧めの食べ方とか生産者の話を丁寧に説明してくれる。きっと自宅で料理して、「うん、これはいける」とか、「もっとこうしたらうまいだろう」とやっているのだろう。なんと研究熱心なんだ!八百屋万歳!

 

何を言いたいかというと、こういう魅力的な八百屋、店に立つ大将そのものが地域を魅力的にしていくのだということ。私は九州のワクワクを掘りおこす活動型ウェブマガジン「アナバナ」の編集を担当している。個人目線で地域を案内する「2リズム」という旅コンテンツでは、その人が普段から通う店や場所を案内してもらうのだけど、毎回案内人の地域愛とか熱量がにじみ出て面白い。たくさんの人に向けた平均値に近い情報ではない、「個人の価値」が集まった独特な地域案内になっているから、新鮮な感覚で九州の魅力を発見してもらえると思う。ぜひウェブサイトをのぞいてほしい。

いきいきと暮らす人の営み、うれしそうに案内する地域の自慢話に耳を傾ける時間。地域の魅力をかたどっているのはそうした出来事の積み重ねではないか。それは2年半の活動であらためて実感していることだ。

 

4月に入り、新しいイベントや企画がスタートした。九州のワクワクさせてくれる人に出会えるよう奔走したい。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2015.4.14時点のものです

曽我 由香里

出版社、デザインスクール勤務を経て、2011年より、ダイスプロジェクト所属。広告ディレクター、編集担当のほか、九州のワクワクを掘り起こす「アナバナ」編集長として九州を奔走中。

関連タグ

この記事もおすすめ