【矢動丸純子】今つらくてもこの世の終わりじゃない 出口はきっと見つかる

「It’s not the end of the world」(この世の終わりじゃないさ)。これは私が9年間の米国生活で学んだことの一つ。

 

私もそうでしたが、日本人はとても真面目で心配性。物価が上がった、年金が下がった、電車が止まったと、「困った」「どうすればいい」というコメントが多くテレビで流れます。それに比べて米国人は楽観的。日本より悲惨な事件が多いはずなのに、毎日のモーニングショーは明るい話題が満載。「仕事はない、蓄えもない、借金しかないけど、明日があるさ」と言える、前向きで底力のある人々が登場します。

 

日本の常識が通用しない社会。相手に翻弄され、物事が思うように進まず、胃が痛く眠れない日々が続きます。そんなとき、ある米国人が「心配しないで。この世の終わりじゃないさ」と私に言いました。その人のミスでビザの手続きがうまく進まなかったときで、「あなたのせいなのに、何て無責任な!」と心の中で怒りました。私を励ますために言ってくれたかもしれないのに、30代半ばで、日本の全てを畳み、最後のチャンスとばかりに必死で米国に移った私には、そんな余裕もなかったのです。

明けない夜はない。

明けない夜はない。

でも過ぎてみると、その言葉通り「この世の終わり」ではありませんでした。その後も大変なことは何度もありましたが、全て乗り越えてきました。

 

苦しいことがあっても、必死に探せば出口は見つかる。間違っていたら、やり直せばいい。もしあなたが今つらくても、少し肩の力を抜き、胸を張って歩いてください。自分でそう思わない限り、「この世の終わり」はないのですから。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2015.4.18時点のものです

矢動丸 純子

東京にて現代美術のマネジメントや展覧会業務を経て、米ニューヨークに移住。東日本大震災後、二十数年ぶりに九州に戻る。福岡や筑後エリアで男女共同参画と被災者支援をテーマにイベントやプロジェクトを進行中。

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