いのち短し旅せよ乙女~フランス-イタリアひとり旅~

さて、引き続きフランス-イタリアひとり旅からお送りしています。

 

<そもそも旅に出た理由については前回のコラムをどうぞ>

これを書いている時点で旅程も残すところ1週間ほど。

総括をするにはまだ少し早いですが、1ヶ月間初めてヨーロッパを旅してみて気づいたことや思ったことがいくつかあります。

モンマルトルの路上ミュージシャンと。

モンマルトルの路上ミュージシャンと。

そのなかのひとつが、「大切なのは空気」ということ。

たとえば、わたしは普段さほど熱心に美術館に足を運ぶタイプではありません。

そりゃ、話題の企画展があったり―「九州初!○○展」とかね―何となく「あ、おもしろそう」と思ったものには行くけれど、本当にアートに造詣が深い方々のようにいつも近隣の美術館の情報を気にしているようなタイプではないのです。

が、しかし!

今回、そんな典型的な「ミーハー愛好家」のわたしでさえ言葉を失うほどに感動したのは、パリの美術館—それはルーヴルだったりオルセーだったりとベタなものなのですが—に足を踏み入れたときに感じた圧倒的な「空気感」だったのでした。

それは、そこにある絵画や彫刻ひとつひとつが持っている「力」、それらの総和

からなる不思議な「一体感」、いままでにそこを訪れたひとたちが持っていて、はからずもそこに置いていった「何か」、そしていま偶然にもわたしと一緒にその場にいるひとたちでつくりだす「雰囲気」、そんな数字や言葉では決して表現できないその「空気」を感じることこそ、わざわざ何千キロも旅をするに値するものなんだ、と何かすとんと心に落ちるようにわたしのなかに響いてきたのです。

ルーヴル美術館のミロのヴィーナス

ルーヴル美術館のミロのヴィーナス

どんなにたくさんの知識が頭のなかに入っていても、どんなにリアルな映像を観ることができても、その場その場が持つ「空気感」は、きっと足を運んだひとだけの宝物。

何とかそれを伝えたいと思っても、言葉にするとまぁ見事に陳腐になってしまうのだけれど。

知ったかぶりせず、頭でっかちにならず、できればそんな「空気」を感じるためだけに、トコトコと気軽に出かけていくようなひとでありたいなぁ、と思ったパリなのでした。 

※情報は2015.4.24時点のものです

須藤美香

プロデューサー、“ことばにする”専門家
1981 年茨城県生まれ。京都在住を経て2008 年に夫の転勤で福岡へ。
「言語化すること」を軸に、執筆、思考や感情整理のセミナー・コンサル、個人事業主を目指す方々のコンセプトメイキングなどを手がける。
30 歳でNY へ短期留学。枠にとらわれずに生きるひとたちを見て生きかたを考えさせられ、帰国後、「ひとがよりしあわせに生きるには?」を追求するためポジティブ心理学を学ぶ。そのひとの強みや価値観を掘り下げ「ぶれない軸=モノサシをつくる」コンサルは主に30 代女性を中心に人気を集めている。
2014 年12 月「自分らしく自由に生きる」をテーマにしたサイトme3.0 の運営を開始。枠にとらわれず楽しく生きる仲間を増やすべく活動中。
<次のわたしをつくりたいひとにおくるウェブコラム”me3.0”>

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