アカデミー賞外国語映画賞「瞳の奥の秘密」アルゼンチン映画 2009年

ボンジュール、皆さん

まばたきしている間に散ってしまった感じの今年の桜でしたね。

今回はゴールデンウィークを前に南米・アルゼンチン映画をご紹介します。連休中に観てほしい見ごたえ十分な作品です。

25年前の未解決殺人事件とそれをモチーフに主人公が小説を書こうとする今をうまく織り交ぜたサスペンスドラマです。そして衝撃のラストシーンがこの映画のテーマを物語ってくれます。

第82回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。監督はハリウッドでも活躍するアルゼンチンを代表する名監督ファン・ホセ・カンパネラ。その時代の腐敗した司法の様子も垣間見れます。

[ストーリー]

長年勤めた裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は25年前自分の担当した未解決の殺人事件を小説にしようとしていた。そのために元上司で今は検事となっているイレーネを訪れた。

それは銀行員のリカルドが最愛の妻を自宅で暴行殺害された事件。暗礁に乗り上げた捜査から一年経ったある日、駅で毎日犯人を探し続けているリカルドを偶然見つけたベンハミンは、イレーネや同僚のパブロと捜査を再開し、事件の核心へ迫ったが、、、、。

 

 

 モラリスが一年経ってもひとりで犯人を捜していたと知ったベンハミンが、「妻の死が、彼の時間を永遠に止めた。彼の瞳を見てわかる。あれこそ真の愛だ。日常に汚されず義務感に縛られない。彼の愛は並みじゃない。感動的だ。」とパブロに告げ、捜査を再開するのですが、この言葉が衝撃のラストシーンに繋がっていきます。そして長年ベンハミンが封印してきたイレーネへの想いを後押しするのです。

DVDでは2度観ると、1回目では見逃してしまう伏線がより見えてきて楽しめます。反論はあるでしょうが、これも「究極の愛」のひとつでは。脚本と演出の巧みさが光る作品です。最後に、アルゼンチンでは死刑制度はなく、終身刑が最も重い罰則だそうです。(ラストシーンのヒントです。)

 

 see you next…

※情報は2015.4.28時点のものです

銀幕ヨーコ

趣味は映画、美術、音楽鑑賞、旅行、読書、さらには空手。

映画は邦画、洋画、ジャンルを問わずなんでんかんでん観ていた時代を経て(オカルト系は苦手)、やっぱりヨーロッパ映画が一番好き。でも韓国映画もいい、中国、台湾、いやインド、イラン映画も捨てがたいな。そうやって私の好きな作品を選別していくと、実は世界の名監督たちが日本の小津安二郎監督作品に強く影響されているという共通点があったんです。これから小津作品に影響力受けた各国の名画を中心においおいご紹介したいと思います。

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