立夏の香り・ネロリ~緑のアロマ部屋vol.30

こんにちは、看護師・アロマセラピスト 緑です。

 

先日、自転車に乗っていると、ふわりと甘い花の香りがしてきました。
あたりを見渡すと、…ありました。
オレンジの木に花が咲いています。

今回は、オレンジの花・ネロリをご紹介しますね。

ネロリ。
正確にはビターオレンジの花から抽出される精油です。
ビターオレンジの和名は橙(ダイダイ)
アロマセラピーでよく使う、スィートオレンジとは別の品種です。
ほろ苦さのあるフローラル系の香り。
他の花精油ほど濃厚ではなく、柑橘系らしいさわやかも感じさせます。

初めて嗅いだ時の印象は、
(んー。高貴な女性のような?お値段どうり、ちょっと近寄りがたいイメージ。。)
ネロリ、ローズやジャスミンなど、繊細な花精油は、お値段が張るのです。

 

アロマの先生が「ネロリは不安が強くて眠れない時にいいんですよ。」と教えてくれましたが、
(そんなに好みじゃないし、スィートオレンジとかで間に合ってるわー。)と思い、
あまりネロリを使う機会がありませんでした。

 

ですが、、
時が経ち、ふとした時に改めてネロリを嗅いでみたら、、
なにこれ、すごくいい香り!!

 

眉間が開くような、深く呼吸ができ、力の抜ける感覚。
香りに癒されるとは、こういうことなのだと実感した瞬間でした。


ネロリは、鎮静作用が高く、慢性的な不安感や落ち込みを軽減してくれます。
ヒステリーやショックにも効果があるそうです。
がんばりすぎている時。
頭では理解しているのだけれど、心がついていかないような時。
不眠やストレス性の腸疾患にも役立ちます。

 

その時の自分を満たしてくれる香りだったのかもしれません。
(あー、私ってば意外と心折れてたのかも。ちょっと沁みるわ。)としみじみ。

 

今でも、落ち込んだりした時は、ネロリがどの程度入ってくるか確認してます(笑)
まだ大丈夫。とか、結構きてるっぽいからゆっくり過ごそうとか。


17世紀、イタリアの小国、ネローラ公国のマリア・アンヌ王妃が、 ビターオレンジの精油を手袋に浸みこませて使用し、フランス社交界に広めました。
そのため、その香りを「ネロリ」(ネローラの香りという意味)と呼ぶようになったそうです。

 

ナポレオンやゲーテも愛用したという香水「ケルンの水」のベースにもなっています。

 

ネロリはビターオレンジの花から、水蒸気蒸留法という抽出方法で採取されます。
柑橘系ですが、光毒性がありません。
(光毒性→太陽の光に反応し、肌にシミを作る可能性がある成分のこと)

 

「ビターオレンジ」は、果皮から圧搾法という方法で採取され、強い光毒性があるので注意が必要です。
ちなみに、日本ではほとんど販売されていません。

ビターオレンジ

ビターオレンジ

皮膚のターンオーバーが遅くなってきている時に、新しい皮膚細胞の成長を高め、肌の弾力性を取り戻してくれる効果があります。
老化肌、たるみやシワにもよいと言われています。

 

また、妊婦さんでも使用可能とされている精油です。
妊娠線予防に、ネロリのクリームやボディオイルもおススメです。

 

乾燥肌や敏感肌にも効果的な、大人の女性にオススメの精油。
私も、心だけでなく、肌が求めてきたのかもしれませぬ。。

 

ネロリでアンチエイジング。
ネロリのような気品や清々しさのある、大人の女性に近づけるよう、日々精進したいです(笑)

鹿児島の叔母宅の庭に、ボンタンの木があります。
小さい頃から、その大きな実を食べさせてもらっていました。

 

でも、ボンタンの花が咲く姿を、ちゃんと見たのは数年前が初めて。
庭を包み込む甘い香りに、その主を探しました。
白い肉厚の花びらを見て、「あ、ネロリ!」と叫んでしまいました。
静かに、かわいらしく咲く白い花。

 

みかんの花。
高貴というより、親しみやすくあたたかい香りだと思いました。
ビターオレンジとは種類が違うけれど、その幸せな香りに、思わず口角が上がります。

叔母に聞いたら、「今年はもう散ったよ」と言っていました。
あー、また嗅ぎたいなあ。

 

以前、チュニジアのネロリ精油製造の記事を読みました。
摘んだ大量の白い花を、室内で一晩眠らせ、翌日蒸留するそうです。
ネロリの部屋!入ってみたい!!
うーん、香りに酔っちゃうかもしれませんね(笑)
精油は、1tの花から1㎏程しか採取できないので、ギュギュっと濃厚な香りになるのです。

 

しかしチュニジアは遠すぎます。
国内で検索してみたら、ありました。JAPANESE NEROLI!
熊本水俣の甘夏ミカン、広島の大崎上島のネロリの島!

オレンジの花の開花時期は短く、地方によりますが、立夏の頃のようです。
GWに花摘み体験ができたそうです。

 

少し苦めのビターオレンジ(橙)の花と比べて、やさしくフローラルな香りだとか。
いつか訪れてみたいです。

【次回は5月29日に更新予定です】

※情報は2015.5.15時点のものです

池田 緑

看護師・アロマセラピストとして活動中。
福岡市内 椎名マタニティクリニック 柳川市 清和会長田病院 を中心にメディカルアロマセラピーを行う。
岩田屋コミュニティカレッジ 「メディカルアロマセラピー講座」などで、自分自身も楽しみながらアロマの奥深さを伝えている。
池田さんのコラム連載はこちら⇒https://fanfunfukuoka.com/tag/salon_verte/

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