【西田明紀】「間違い」と「違い」混同しがち 「違い」を面白がると世界が広がるのでは

日本の文化を表す例として「日本語はdifferentとwrongが同じ言葉」という表現があります。「彼は違う(different)意見だ」と「彼の意見は違う(wrong)」という二つの意味を、同じ「違う」で表しているということです。私たち日本人も、実際の意味は微妙に異なると分かっていても、無意識に混同しているのではないでしょうか。

 

誰もが納得している社会の秩序やルール以外の多くは、あるいはそれさえも、限られた中でのみ「正しい」ことだったりします。組織やグループの中で、意見が分かれることもあるでしょう。その際に「あなたは間違っている」と言うのか、「そういう違った考えもあるのね」といったん受け止めるかで、印象も、そこから話が膨らむ可能性も違ってきます。

 

小中学校で転校が多かった私は、学校によってルールや手段、雰囲気などが異なることに違和感を覚え、先生に成り立ちや意味を素朴に質問していましたが、あまり明確な答えをもらえませんでした。私はそこから「違い」と「間違い」の違いがよく分からなくなっていきます。そして社会人になり、いくつか転職しても同様の経験をたくさんし、私たちは何にとらわれていきているのか、と考えるようになります。

 

私たちが何げなく「間違い」と思って閉ざしていることの多くが、単なる「違い」の可能性は大いにあります。自分が見えていなかった新しい「余白部分」に気付き、違いを面白がれる人は、いろんなことが無限に広がっていくのではないでしょうか。そんな自分に気付くことも立派なチャレンジの一つだと思います。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

【西田さんのコラム】

知らない世界は意外と広い 違いを尊重し合い 出会いを楽しみたい

※情報は2015.5.23時点のものです

西田明紀

外資系や人材業界を経て、地場企業でダイバーシティーを推進。ビジネススクール福岡校を立上げ後フリーに。福岡地域戦略推進協議会フェローや、久留米信愛女学院短期大学専任講師、WorkStyleCafe主催。キャリアカウンセラー。

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