【西田明紀】「余白」つくってますか 境界にとらわれず柔軟な考え方を

「余白」と聞いて、何を思い浮かべますか。本や雑誌などでの文章と文章の間、絵画で何も描かれずに白く残っている部分、音楽のフレーズの間、あるいはワードやエクセル文書の上下左右の空白部分…。いずれにせよ、何かの境界として余白の存在があると思います。

 

私たちは無意識に何かの枠組みの中で、物事について考え生活しており、その外側の余白部分を意識することはあまりありません。一方で、社会や組織において「遊び」「のりしろ」「あいまい」などを大事にしようといった考えがあり、これを私は「余白」と同義で捉えています。

 

その効果として挙げられるのは例えば、オンオフをしっかり決めている人が趣味の時間の体験を基に仕事へのアイデアを思い付く、自分の役割を少し超えて頑張ってみたら別の組織とののりしろ役になっていた、いつも0か100かで物事を考えるお父さんがあいまいな折衷案にうなずいた、などです。

視点やスタイルを変えると見える景色も変わってきます。

視点やスタイルをちょっと変えるだけで見える景色、その先に続く道が少し変わってきます。

こうした体験を通じ、私たちは少しずつ余白部分を大きくし、柔軟さを自分の中に取り入れ、変化の激しい社会環境における複雑な人間関係を、優しく前向きに受容しているのだと思います。

 

「余白」は、同じ物事を違う視点から見ることでも生まれ、大きな境界線を引くことでさらに広がり、何かと何かを掛け合わせることで新しく生まれたりもします。こうして余白は無限につくり出せ、自由にデザインができ、つまり自分がとらわれている境界線を変えられると気付くことが、豊かさのヒントをくれるのではないかと思っています。

 

ココロにヨハク、つくっていますか。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

【西田さんのコラム】

知らない世界は意外と広い 違いを尊重し合い 出会いを楽しみたい

「間違い」と「違い」混同しがち 「違い」を面白がると世界が広がるのでは

※情報は2015.6.20時点のものです

西田明紀

外資系や人材業界を経て、地場企業でダイバーシティーを推進。ビジネススクール福岡校を立上げ後フリーに。福岡地域戦略推進協議会フェローや、久留米信愛女学院短期大学専任講師、WorkStyleCafe主催。キャリアカウンセラー。

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