半世紀で10倍増加!「大腸がん」に対するがんワクチン療法 若いころの食生活が影響

食生活の欧米化や車社会の影響で、生活習慣病と呼ばれる病気、糖尿病、心疾患、脳卒中、悪性新生物(がん)などは、総じて増加傾向にありますが、その中でも「大腸がん」は、この50年で約10倍に増加しているそうです。

 

6月開催のカフェで学ぼうのテーマは、「大腸がんに対するがんワクチン療法」でした。

20年前の医学界では、大腸がんには抗がん剤が効きにくいとされていたそうで、手術を含めて積極的に治療が行われていなかったそうです。

 

しかし、ここ20年の間で、かなりの種類の新薬や分子標的薬という新しい薬が出現し、化学療法は一変。内視鏡手術、免疫療法など、患者の体力の負担が軽い治療方法の広がりもあり、今では積極的な大腸がんの治療が可能となったとのことでした。

 

しかしながら、抗がん剤や分子標的薬には強い副作用があり、治療中に、吐き気、腹痛、皮膚障害、脱毛、倦怠感、手足のしびれ、高血圧、貧血など、多くの苦しみを伴うことが問題です。

 

そこで、注目されているのが、重篤な副作用がない免疫療法を併用する治療法。

 

化学療法である抗がん剤と免疫療法の併用で、がんの進行を遅らせ、延命効果を得ることができるというものです。

 

2009−2012年に久留米大学ワクチン外来で実施された60例(平均年齢60歳)の臨床試験の結果、副作用が少なく高いQOL(生活の質)が維持でき、治療後の予後が良好傾向だったことが発表されました。これは、とても前向きな臨床結果だと思います。

 

もちろん、早期の段階で併用治療を始めた方が効果的とのことですが、早期のがんであれば、普通、がんと診断されても、始めから抗がん剤と免疫療法の併用療法を考える人は少ないのではないかと思いました。

 

私の勝手な印象では、「免疫療法」は、がんが進行して転移したり、手術が難しい場合に選ぶ治療法で、まだまだ一般的ではないような気がします。

 

その背景には、がんワクチン治療の免疫療法が保険適応でなく自由診療で高額な治療費用がかかることもありますが、まだまだ、がんワクチン治療そのものの特徴について広く知られていないこともあるのでないかと。

 

近年、治療が進歩してきたとはいえ、悪性新生物の死因としては、男性3位、女性1位の大腸がん。

 

やはり、何よりも予防の意識が重要だと感じました。

 

発がん原因には、喫煙や食生活、免疫力の低下などありますが、その中でも興味深かったのは、20歳前後の時の食生活と体型(肥満だったか)が影響するということです。

 

50代から急激に増える大腸がんですが、20歳前後の時の生活習慣が影響するなんて驚きです。

 

大腸がんの一番の敵は、便秘だとのこと。

もう20歳の頃に戻れない私は、まずは、便秘解消に努めることを誓います。

 

☆セミナーのご案内☆

「カフェで学ぼう がんのこと」の特別企画「シニアの健康」が8月10日午後1時半~3時半、福岡市中央区大名2丁目の市立青年センター5階で開かれます。矢田幸博・筑波大大学院教授が「あなたの身体と脳と睡眠は健康ですか? 5年後の生活リスクを知るための認知機能テストと体組成測定」との題でお話されます。2000円。申し込みはウィッグリング・ジャパンのホームページか、電話=092(725)6623=で。

NPO法人ウィッグリング・ジャパンホームページ

http://www.wig-ring.info/

 

 

※情報は2015.7.17時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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