おすそわけの日本精神が世界を救う?!☆どくだみJAPAN

ミラノで開催されている国際博覧会で、連日、日本館には行列が並んでいるとの報道がなされている。どうやら、その目玉は日本食だそうだ。

 

政府の公式見解によると、こうである。

 

私たち日本人は、自然と共生する多様な農林水産業を礎に、米を主食とし、うま味や発酵技術を活用しつつ、魚介類や野菜など様々な「食」を享受してきました。また、自然の叡智を謙虚に取り入れながら、高度な伝統工芸技術・職人技を食器や調理器具、食空間にまで反映させ、豊かな「食文化」を築き上げてきました。日本食・日本食文化に詰め込まれた多様な知恵と技。日本が培ってきた「多様性」は、食料問題など地球規模の課題に貢献する大きな可能性を秘めています。

 

なんとも大仰(おおぎょう)な提言である。

 

人は概して、自分が属する文化が特別なものだと思いがちである。自分が所属する会社は特別であるし、自分の行った学校は特別だし、日本という国については、類をみない唯一無二の文化の宝庫であると考えがちだ。

では、「日本人」という部分を、例えばフランス人とかイギリス人とかに置き換えたら?

 

実は多くの国に、魚介類や野菜を保存する目的で発酵技術が存在するし、昔から続く伝統工芸や職人技が存在する。自然の叡智を取り入れるのは、人間の営みそのものであり、世界各国に、あらゆる食文化が存在する。

 

難しい文章よりも、私は個人的には、公式サイトのサブメッセージが気に入った。

 

「いただきます、ごちそうさま、もったいない、おすそわけの日本精神が世界を救う。」

 

「いただきます」と「ごちそうさま」と同様のコンセプトは各国に存在するが、「もったいない」と「おすそわけ」は非常にユニークなコンセプトだと思う。

 

何かが必要以上にあるとき、捨てるのももったいないから、おすそわけとして、ご近所や友人に差し上げると、それが後日、別の形でおすそわけとして返ってくる。そうするとまた嬉しくなり、事あるごとに、またおすそわけを差し上げる。善意の連鎖である。そうしていると、なんとなく常に、近所や友人の大切な人のことを自然に気にかけるようになり、そうした気遣いの連鎖こそがコミュニティの基盤を作っていくのではなかろうか。引いては、こういった気持ちをどこまで拡大できるか、そこに世界平和の鍵があると思う。

日本文化が世界を救う橋になる?!

日本文化が世界平和を築く橋となる?!

「おすそわけが世界を救う」という表現は大仰には聞こえるが、実は真に迫った提言だと思う。

 

お金をかけたプレゼントや、食事を奢る、奢られるといった形式上のかしこまった関係ではなく、ほんのちょっとした余剰のものをおすそわけする、そういったさりげない風習こそが、日本独特の素晴らしい文化だと思う。これこそ、世界の博覧会で普及させてほしい大切な文化である。

 

みなさんは、最近、おすそわけしましたか?誰におすそわけしたいですか?

 

※情報は2015.7.13時点のものです

モンキーディーバ

大学卒業後、大手広告代理店を経て渡英。ロンドンでは日本文化の専門家としてBBCラジオに出演。ディレッタントとしてロイヤルアルバートホールで歌った経験も。現在は、英国人の夫とふたりの子供、生まれたてのボーダーコリーと糸島でスローライフ満喫中。

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