病気やストレスで不安や焦りに陥ったときの「こころのケア」

私は、「こころのケア」にとても興味を持っています。

心と身体は繋がっているからこそ、健康を維持するためには、「こころのケア」は、とても重要だと思います。

現代は、「ストレス社会」と言われますが、仕事で自信をなくして落ち込んだり、人間関係で不安になったり、予定通りに物事が進まずイライラしたり…。

ほとんどの方が、様々な状況での「心の反応(感情)」を感じたことがあるのではないでしょうか。

これまで40回に渡って、がんに関する医療セミナーを開催してきましたが、今回初めて「患者の心理ケア」をテーマにしました。

今回のセミナーでは、臨床心理士である聖マリア学院大学の安藤満代教授から、「がん患者の心のメカニズム」についての説明があり、落ち込んだ時の気分の測定方法、心理的問題への対処法、認知行動療法についての紹介がありました。

安藤満代教授

安藤満代教授

中でも、印象に残ったのは、「マインドフルネス」という言葉。

「不安を感じる時は、思考(不安)と自分が一緒になっている状態なので、出来事や状況に対して良し悪しの判断をせず、現在していることに注意を集中することで、思考と距離をおく」というものです。

もともと仏教の考え方が基本になっているそうですが、不安な感情が堂々巡りをしてしまう時、その思考を止めるために、何かしら身体を動かすことで他に注意をうつし、気分転換をすることが「こころのケア」につながるという話でした。

会場では、先生が考案された「マインドフルネスプログラム」という身体のストレッチと呼吸法を参加者と一緒に行いました。ゆっくり呼吸をして、声を出しながら(息を吐きながら)身体を伸ばしていくというもので、椅子に座って行うヨガのようなものです。

このワークショップを終えた時、身体も気持ちもスッキリしました。参加者の表情もリラックスしたように思いました。

心が疲れたとき、パニックになったときに、身体を動かすことで思考と感情を一度ストップさせるという方法は「行動的技法」と呼ぶそうですが、趣味でも散歩でもいいそうなので、誰でも簡単に実践できそうですね。

目を閉じてゆっくり呼吸をすること、身体を伸ばしたり緩めたりして身体の感覚を味わうこと、散歩の時間。私も自分の「こころのケア」のために、日常に取り入れたいと思います。

 

☆おしらせ☆

「カフェで学ぼう がんのこと」が9月11日午後3時半~5時、福岡市中央区天神1丁目の天神イムズ12階シャンガーデンで開催されます。講師は、竹之山光広・九州がんセンター呼吸器腫瘍科医長。「肺がんといわれたとき知っておきたいこと」の題でお話くださいます。2000円。(デザートセット付き)。申し込みは、ウィッグリング・ジャパンのホームページ(http://www.wig-ring.info/)か、電話=092-725-6623=で。

 

 

※情報は2015.8.7時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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