【西田明紀】キャリアは「ボルダリング」ゴールもルートも一人一人違っていい

以前、米フェイスブックの最高経営責任者(COO)シェリル・サンドバーグさんの「キャリアははしごではなく、ジャングルジム」というスピーチが話題になりました。キャリアは一直線に上がるものではなく、横に移動したり時には下がったりしながら上を目指す、と。

 

私は今の時代のキャリアデザインは「ボルダリング」(岩登り)だと思っています。室内の人工壁にいろんな大きさ、色、形の石がバラバラに散らばっている、ボルダリングジムのイメージです。

 

一つ一つの石は、はしごやジャングルジムのように目に見える線としてはつながっていませんが、道具や周りの人の力を借りながらつなげて登っていく。そしてゴールもそこまでのルートも、どの石をどんなタイミングで使うかもさまざまであるという点が似ています。

 

昨今、ダイバーシティ(多様性)の理解が進み、一人一人の価値観を受容しようという流れは大きくなっています。しかし女性活躍に関しては数の問題もあり、まずは「女性管理職比率の向上」「女性が出産後も働き続ける割合」など、一定の方向性を持った指標を目標に掲げることになります。

 

多様性に焦点を当てるといいながら一定の方向に意識付けをされることの矛盾に、また仕事も家事も育児もこなすスーパーウーマンばかりが取り上げられていることに悩む女性も少なくありません。

 

ある男性経営者に「だめな女性管理職が増えることも一つの指標」と言われたことがあります。本来は男性も女性もいろんな管理職、社員がいてもいい。ボルダリングのようなキャリアデザインが描ける組織が増えることを願っています。

from西日本新聞「わたし活性化計画」面

 

【西田さんのコラム】

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※情報は2015.8.15時点のものです

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