あなたの身体と脳と睡眠は健康ですか?健康寿命を延ばすために必要なこと。

今回のカフェで学ぼうセミナーは、「あなたの身体と脳と睡眠は健康ですか?~5年後の生活リスクを知るための認知機能テストと体組成測定~」というテーマで、筑波大学大学院教授・医学博士の矢田幸博先生に「健康寿命」に関する講義をしてもらいました。

矢田幸博先生

矢田幸博先生

「健康寿命」とは、日常生活に制限なく過ごせる期間のことです。

先日発表された日本の平均寿命は、男性80.50歳、女性86.83歳で過去最高を更新。女性に関しては、世界一だということです。

日本は世界でも有数の長寿国と言われていますが、重要なのは、「平均寿命」ではなく「健康寿命」だと思います。

講師の矢田幸博先生からは、「できるだけ長く健康で介護の必要なく自立した生活を過ごすことが重要であり、そのためには今の自分の身体の状態を知り、改善をしていくことが重要となっていく」とお話がありました。

身体機能や脳機能の低下については、多少の自覚があったとしても、なかなかその程度を測定する機会もありませんし、自分の「老化」や「近い将来の生活リスク」「介護予防」に対して、向き合いたくない心境があるのではないでしょうか。

 

最新の高齢者(アクティブシニア)の研究の報告では、

 

 ●認知機能は、歩行速度と握力に相関する。

 ●ヒトと接している方が、ボケにくい。

 ●女性は、伴侶を失っても2,3年で立ち直る。男性は立ち直れない。

 ●動作時の重心の動揺計測から転倒リスクが測定できる。

 ●運動や歩行により脳が活性化する。

 

などが発表されており、老化現象や生活リスクは、加齢だけではなく、身体の体組成・バランス感覚・認知機能・睡眠の質などと相関することが分かってきているとのことでした。

 

人間ドックなどの健康診断では、体の健康状態を調べることができますが、自分の生活リスクを測るための体組成チェックや、運動器と身体機能、認知機能などを測定する機会はありません。セミナー参加者には、「歩行チェック」と「脳年齢テスト」の体験をさせてもらいましたが、先生からの指摘や脳年齢の結果には一喜一憂の様子でした。ちなみに、私の脳年齢は、実年齢より高かったので、先生から注意を受けました…

矢田先生の研究チームでは、今後も、身体機能と認知機能の検査を通じて「高齢社会の生活の質の向上を目的とした研究調査」を継続するそうです。検査は無料で参加者を募集しているそうですよ。

いつまでも健康な状態を維持するために、まず、いまの自分の状態を知ることは重要なことですね。

近い将来、超高齢社会を迎えるにあたり、「病気の予防知識」だけではなく、「自立した生活」「介護予防」に対する取り組みの必要性を考えさせられました。

◆次回の「カフェで学ぼう がんのこと」◆

日時:10月7日(水)午後3時半~午後5時

場所:福岡市中央区天神1丁目の西日本新聞会館13階(大丸福岡天神店が入ったビル)

内容:フィナンシャルプランナーの加藤繁樹さんが「がん治療にかかる費用とその準備」をテーマに話されます。

参加費:2000円(デザートセット付き)

申し込みはこちら⇒http://www.wig-ring.info/archives/2092

電話:092-725-6623

 

 

※情報は2015.9.11時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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