【西田明紀】「情緒」が重要視される時代 企業で社会で 多様な価値生む力に

最近「情緒」という言葉をあらためてよく聞くようになりました。事に触れて起こるさまざまな感情、その感情を起こさせる独特の雰囲気などを指します。

 

私は、個人や組織のキャリアデザインや教育分野の仕事を主にしていますが、情緒的なやりとりを大切にすることで、大きく分かり合える、何か温かいものが共有される瞬間がある気がしています。

 

近年は、企業経営やマーケティングの場面で「情緒的価値」という考えが注目されています。製品やサービス本来の機能的な価値に加え、私たち顧客の五感に訴えるようなもの、利用することで得るワクワクした感情などに価値を置く動きです。社会全体を主語にした「社会的価値」を組み込む流れも起きています。

 

このように「情緒」が、単に個人間だけでなく、家族や地域社会、企業組織、ビジネス、社会全体を構成する重要な要素となっていることに、どれだけの人が自分の中に起こる情緒を日々大切にし、人と共有しているでしょうか。

 

これからますますダイバーシティー(多様性)の社会となります。自分と違う人の存在を受け入れる力として情緒が大切なことはもちろん、多様化する価値をビジネスや社会全体で、持続的につくりだしていくのに必要なものだと思います。

 

いろんな人と触れ合い、いろんな経験をし、いろんなことを感じて共有しながら生きていく。これからもそうしたことを誰もが当たり前にできる社会であり続けてほしいと思います。

 

【西田さんのコラム】

知らない世界は意外と広い 違いを尊重し合い 出会いを楽しみたい

「間違い」と「違い」混同しがち 「違い」を面白がると世界が広がるのでは

「余白」つくってますか 境界にとらわれず柔軟な考え方を

気になる若者の人生観 他人と比較せず自分と向き合って

キャリアは「ボルダリング」ゴールもルートも一人一人違っていい

手紙書いてますか デジタルでは得られない うれしさと心地よさ

 

※情報は2015.9.26時点のものです

西田 明紀

外資系や人材業界を経て、地場企業でダイバーシティーを推進。ビジネススクール福岡校を立上げ後フリーに。福岡地域戦略推進協議会フェローや、久留米信愛女学院短期大学専任講師、WorkStyleCafe主催。キャリアカウンセラー。

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