肺がんは早期発見が重要 喫煙量とリスクは比例

9月の「カフェで学ぼう がんのこと」は、国立病院機構九州がんセンター(福岡市南区)呼吸器腫瘍科の竹之山光広医長が「肺がんといわれたとき~知っておきたいこと」とのテーマで講演。内容は次の通りでした。

 

肺がんは死亡率の高いがんの一つ。肺がんになるリスクの一つに喫煙があります。喫煙量(本数に年数を掛けたもの)が多くなるほど、リスクは高くなります。禁煙した場合は、リスクは徐々に低下していきますが、非喫煙者と同レベルになるには20年以上かかることが分かっているとのことです。

 

また喫煙者だけでなく、副流煙の問題があるため、同居家族への影響も大きく夫が1日20本以上喫煙するときの妻の肺がん死亡率は1.91倍にもなるそうです(夫が非喫煙者である場合を1とする)。

 

自覚症状が出て肺がんが見つかった場合の生存率は検査で見つかった場合と比較して、かなり低くなるとのことです。やはり検査を定期的に受け、早期発見することが重要とのことでした。

 

肺がんの治療法は手術、放射線療法、化学療法(抗がん剤・分子標的薬剤)があります。最近は、がん細胞を狙って作用し、正常細胞は傷付けないようにする分子標的薬の治療成績(5年生存率)が伸びてきたことが「注目すべき進歩」ということでした。さらに「免疫チェックポイント阻害薬」という新薬が治験中で、実用化されれば、肺がんの治療成績がさらに上がる可能性があるとのことでした。

 

「緩和ケア」についての説明もありました。がんによる「心と身体の苦痛」を和らげ、自分らしい生活を送れるようにするケアのことで、治療の初期段階から行うことが重要とのことでした。 

 

◆次回の「カフェで学ぼう がんのこと」◆

日時:11月8日(日)午後1時~

場所:福岡市博多区沖浜町のマリンメッセ福岡

テーマ:「知っておきたいがんの話し〜子宮頸がんについて〜」(仮題)

講 師:河野光一郎(かわの こういちろう)先生 久留米大学医学部産婦人科学講座 助教

参加費:無料

詳しくはこちら⇒http://www.wig-ring.info/archives/2105

電話:092-725-6623

 

※情報は2015.10.16時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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