緊張感あふれるヒューマン映画「偽りなき者」2012年

ボンジュール!

急激に秋になったと思ったら、冬に向かってまっしぐらの日々ですね。

これからの寒さに追い打ちをかけるように心が冷え込むような映画を紹介します。

決してサスペンス映画ではないのですが、始めから終わりまで息をのむような緊張感がある作品です。

【ストーリー】

デンマークの小さな町で暮らすルーカスは離婚や失業の試練を乗り越えて、幼稚園教師として穏やかな日々をおくる善良な人間である。ある日、可愛がっていた親友の娘の「ルーカスからいたずらをされた」という作り話がもとで、閉鎖的な町の人から変質者とみなされ、仕事も友人も、すべてを失ったうえに、理不尽な攻撃や迫害を受ける。身の潔白を証明する手段がないまま、彼に対する憎悪と敵意が増す中、無実の人間の誇りをかけて、彼はある行動にでる。

何より怖いのは平凡な日常に潜む落とし穴。

子どもの嘘がひとりの人生をいとも簡単に破滅に向かわせるということです。「子どもと酔っぱらいは嘘をつかない」というデンマークの諺があるそうですが、固定観念に縛られた人間の脆さが露呈しています。

信頼し合っていたはずの友人や隣人たちでさえ、手のひらを返したように彼の無実の主張に耳をかそうとしないのです。わたしたちが加害者にも被害者にもなり得るという人間社会の脆さが恐怖となって身近に感じられる映画です。

主演はデンマークの至宝といわれるマッツ・ミケルセン。『007カジノ・ロワイヤル』で注目を浴びた俳優ですが、日本人の好みからすると、決してハンサムな顔立ちではないにもかかわらず、セクシーで男らしいその風貌がくせになります。それに何といっても彼の演技力に魅了されます。

一度彼の演技を観ると、他の作品も観たくなるそんな俳優です。

以前に紹介したデンマークのスザンネ・ビア監督の作品にも多く出演していますので、次回紹介します。素敵な感動をくれる監督、俳優に出会うととことん彼らの作品を追いたくなってしまいます。ちなみにマッツ・ミケルセンはこの作品でカンヌ国際映画賞で主演男優賞をとりました。

では、インフルエンザの季節です。うがいと手洗いを忘れずに!

 

See you next!

※情報は2015.11.17時点のものです

偽りなき者 公式サイト

URLhttp://itsuwarinaki-movie.com/

銀幕ヨーコ

趣味は映画、美術、音楽鑑賞、旅行、読書、さらには空手。

映画は邦画、洋画、ジャンルを問わずなんでんかんでん観ていた時代を経て(オカルト系は苦手)、やっぱりヨーロッパ映画が一番好き。でも韓国映画もいい、中国、台湾、いやインド、イラン映画も捨てがたいな。そうやって私の好きな作品を選別していくと、実は世界の名監督たちが日本の小津安二郎監督作品に強く影響されているという共通点があったんです。これから小津作品に影響力受けた各国の名画を中心においおいご紹介したいと思います。

よろしく

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