がん治療にかかる費用ってどれくらい?

これまでの「カフェで学ぼう がんのこと」では、主にがん治療の最新情報を学べるよう企画してきました。ただ毎回の質疑応答の時間で、参加者がほぼ必ず質問するのは「治療費」のこと。そこで10月のセミナーは「がん治療にかかる費用について」をテーマとし、講師はファイナンシャルプランナー加藤繁樹さんにお願いしました。

 

加藤さんによると、がん治療をとりまく環境は近年、大きく変化。がん治療による平均入院日数は1996年が46日間だったのが、2013年は20・6日間。この20年弱で半分以下になっているとのことでした。入院でなく外来で受けられる治療が増えたほか、治療の初期段階から緩和ケアを取り入れることを重視し、患者の身体的・精神的苦痛を当初から取り除きながら治療する考え方に移行しているようです。

また医療技術の進歩に伴い、先進医療ががん治療にも多く取り入れられているそうです。

 

先進医療とは厚生労働相が承認した「高度な医療技術」。先進医療自体は公的医療保険に適用すべきか検討段階ですが、検査や診察など、通常の治療と共通する部分は公的医療保険が適用されます。がん治療では重粒子線治療や陽子線治療などが先進医療だそうです。

 

先進医療は全般的に治療費が高額で300万円を超えるものもあるそうです。高額な治療費が全額自己負担なので、民間の生命保険会社の役割が重要になってきているとのことでした。

 

生命保険各社はそれぞれ「がん保険」を用意しています。ただ特徴が違うので自分にあった保険を選ぶことが大切と強調されていました。また一度がんと診断されると、その後、がん保険に入ることは困難なため心配な人は早めに加入することががん予防と同じくらい大切とのことでした。

 

がん保険は加入後90日以内はがんと診断されても保険金給付の対象にならないことがほとんどです。この点も注意しておいた方がいいと私は思います。

◆次回の「カフェで学ぼう がんのこと」◆

日時:12月18日(日)午後3時半~5時

場所:福岡市中央区天神の西日本新聞会館(大丸福岡天神店の入ったビル)13階

テーマ:「肝がんとその治療法について」

講 師:鳥村拓司・久留米大医学部教授

参加費:2千円(デザートセット付き)

詳しくはこちら⇒http://www.wig-ring.info/archives/2107

電話:092-725-6623

 

※情報は2015.11.16時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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