子宮頸がんはワクチン接種&検診の早期発見 ダブル予防

11月のテーマは「子宮頸がんについて」。このがんは、20~30代の若い患者が急増しているので、若い女性に関心を持ってもらおうと、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で開催されたイベント「ママキッズフェスタ」の会場内で公開講座形式で催しました。講師は久留米大医学部の河野光一郎講師にお願いしました。

河野光一郎講師

河野光一郎講師

河野講師によると、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、ほとんどの女性が感染するありふれたウイルスだそうです。多くの場合は一時的な感染ですが、長期で感染が続いた場合にがんの原因になることがあるそうです。このHPVに一度感染しても、抗体免疫ができることは少なく何度も感染を繰り返す可能性があるので、ワクチン接種で予防する必要があるとのことでした。しかし、ワクチンだけでHPV感染を全て予防できるわけではなく、定期的な検診を受けることも大切とのこと。子宮頸がんはワクチン接種と、検診による早期発見のダブルで予防するというわけです。

 

ただ、ワクチン接種について、日本では2013年4月に予防接種法に基づく定期接種となりましたが、その直後から接種後の健康被害を訴える声が相次ぎ、厚生労働省は2カ月後の同年6月に「積極的な勧奨」を中止しました。その後、接種率は急激に減少。現在も勧奨中止は継続中です。

 

これに対し、世界保健機関(WHO)や世界産科婦人科連合は、HPVワクチンの効果と安全性を再確認しており、日本の状況を危ぶむ声明が出ているとのことです。世界の中で日本だけが子宮頸がん罹患率の高い国となる可能性が懸念されているそうです。

◆次回の「カフェで学ぼう がんのこと」◆

日時:12月18日(日)午後3時半~5時

場所:福岡市中央区天神の西日本新聞会館(大丸福岡天神店の入ったビル)13階

テーマ:「肝がんとその治療法について」

講 師:鳥村拓司・久留米大医学部教授

参加費:2千円(デザートセット付き)

詳しくはこちら⇒http://www.wig-ring.info/archives/2107

電話:092-725-6623

 

※情報は2015.11.30時点のものです

上田あい子

地元放送局にて11年勤務後、女性視点のPRマーケティング会社P&Cプランニング株式会社を立ち上げる。2010年には女性がん患者を支援するNPO法人ウィッグリング・ジャパンを設立。福岡県医師会広報委員。西南学院大出身。

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