
モザンビーク便り:自分の町は自分たちでキレイに!
はじめまして。モザンビークのいのちをつなぐ会の榎本です。
高校まで北九州市小倉で過ごし(高校は小倉高校、剣道部に所属していました)、大学は京都、就職して東京。そして仕事でアジア諸国に出張したりし、2012年にはアフリカ初上陸。モザンビーク共和国で日系企業の新規事業開拓を行い、業務終了後、モザンビークのいのちをつなぐ会を設立しました。
こちらに来てからずっとモザンビーク共和国北部、カーボデルガド州の州都ペンパに住んでいます。
日本は冬ですが、南半球の南アフリカの右上に位置するモザンビークは真夏。今年は異常なほどの猛暑が続いています。
子供たちも顔に汗疹や湿疹をつくっていますが、私も然り。手の甲から腕、背中にかけて一面の汗疹です。
加えて、こちらでは日常の水不足が、今年は深刻。あまりに水道から水が出ないので、海水を汲みに行っている人もいます。
そんな酷暑の中、現在、ペンバ青年美化隊を結成し、ペンバの美化活動を行っています。
ペンバのスラム地区でまず驚くのは、ゴミの多さです。無造作にあちこちにゴミを捨て、生ゴミなど異臭がするものは、夜中に他の家の敷地内に放り投げることも。無教育によるモラルの低さが多くの問題を生んでいます。
その通りも家もゴミだらけ、というペンバの町を自分たちでキレイにしようと、ペンバ青年美化隊を結成し、クリーンアップソングによる啓蒙活動と実践美化活動をスタート。現地では読み書きが出来ない人や公用語のポルトガル語を使えない人が多いため、音楽を用いた啓蒙活動が効果的です。クリーンアップソングを聴いた子供たちはさっそく歌を覚えて、踊りながら歌っていました。
ビーチでの美化活動は、猛暑の中、ナティティ地区から一輪車を押してレッツゴー。行政のお掃除隊と一緒に清掃活動を行いました。
ナティティ地区では数日かけてゴミを回収しても、すぐに片づけた場所が、ゴミだらけになるので、モチベーションが落ちそうになります。このビーチでの清掃活動は、「自分たちの町を自分たちでキレイにする」行動をしている他の組織と合同で活動できたことで、人の輪も広がり、良い気分転換とヤル気のアップにつながりました。
我らペンバ青年美化隊の力がどこまで発揮でるのか!?
美化意識を改善していくには条例の整備も必要ですが、自分たちで出来ることを自分たちで始め、衛生状態を改善し、より良い地域を作っていきたいと思っています。
覗いてみたいけど、ちょっと怖い…。私もまだ理解しきれない摩訶不思議な文化も息づくモザンビーク。
今後も現地での活動や暮らし、文化について発信していきますので、よろしくお願いいたします。
※情報は2015.12.25時点のものです

榎本恵
アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/
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