“リカちゃん人形”に学んだマーケティング戦略とお金の価値観

クリスマスも過ぎてしまいましたが、みなさんのお家には、サンタさんは何をプレゼントしてくれましたか?

私がこどもの頃、小学校1年生のときから毎年サンタさんにお願いしたのは、「リカちゃん人形」でした。

保育園時代の私は木に登り、本を読んでいるような子で、リカちゃんなんぞには気にも留めなかったのですが、小学校に入ると気持ちが少しかわりました。友だちがリカちゃんファミリーを持ち寄って遊んでいるのを見たのです。ならば私も一緒に遊んでみたいと親に頼むのですが、なかなか買ってくれませんでした。そこでサンタクロースに頼んでみたのですが…

なぜかその年、サンタが届けてくれたのは、パンダのぬいぐるみでした。

ハロー♪

ハロー♪

「へ?なんで?パンダ?」

と落ち込む3姉妹の末っ子の私に、姉たちは

「パンダもかわいいやん。サンタさんもいろいろ(事情が)あるから…」

と言い、サンタさんにも予算枠があることをなんとなく知りました。

ちなみに、なんであの時パンダだったんだ?と、調べてみると、パンダが日本の上野動物園に来たのは昭和47(1972)年で、流行にのって買ってくれたようでした。 

昭和42(1967)年生まれのリカちゃんは初代で(発売当時600円、カバンで持ち歩けるハウスは1000円)、昭和47年には2代目を発売。

昭和57年に3代目と、その度にブームとなっていたようです。

時を越えていままた波が大きくキテル、リカちゃん人形ですが、戦略があるんですね…。

今回、このリカちゃん人形について、検索などではわからなかった情報もみなさまのおかげでわかりました。口頭やフェイスブックなどで質問したところ、すぐに60人あまりの方から回答をいただきました。ありがとうございます。

 

リカちゃん人形に関する「あるある」

※リカちゃん人形は、今回話しを聞いた60名のうち、なんと約80%が持っていた!

当時の思い出としては…

○ワタルくん彼氏?持っている人に会ったことない。パパもないなあ。男の人抜きでも話が進むんだよね。

○誕生日ごとに家族が増えていきました。6年生になるまで遊んでいました。

○髪の毛を切った/束ねていたゴムを外した/ 姉の人形をスキンヘッドにして触ることを禁止された。 

○リカちゃんは別格でお姫様扱いだけど。その他の外人お人形陣はその他大勢で付き人、或いは友人の役…。我ながら格差社会だったなあ。

○嫁さんはそこから名前をもらったようです。

○お隣(ひとりっ子でオモチャを色々持ってた)で遊んでいました。

○リカちゃんを持ってないのに、リカちゃんハウスが欲しくて、小学〇年生か何かで応募したら当選。開けたら、なんと番号の記入間違いで、「クックちゃん」というリカちゃん人形サイズの人形が届いていました。

○リカちゃんの美容室や病院を持っている。

○美人のお友達のいずみちゃんも、持っていました。 ちょっといじめっ子の役をやらせてたなぁ〜。

○パットちゃんというスカートがぱっと開くアイドル設定のリカちゃんの友達持っている。

○10人くらい持っていました!従姉妹に譲ってしまいましたがいま思えば取っておけばよかったと…。全員リカちゃん。今もですが服単品だけの商品よりも、リカちゃんが着ている状態の服の方が可愛かったりするので、服が欲しいだけなんだけどリカちゃんも増えていく…。

また、持っていないと答えた人の中にも類似の人形を持っていた人が多かったです。

ミルク飲み人形、くるりちゃん、タミーちゃん、バービー、ジェニーなどなど。

みなさんのお人形遊びの思い出は…?

こうしたことを考えると、

○細かいキャラクター設定で、家族や彼氏(何人も変わるモテモテのリカちゃん)、友人などの存在がある。

○遊ぶ時には、子ども達がそれぞれ持ち寄って「ごっこ遊び」をするシーンを想定している。

○バービーではなく、身近な日本人の顔立ちに近づけ(ハーフですが)、日本人の女の子の手に持ちやすいサイズ。

○人形だけでなく、場の設定に応じた何種類もの洋服や靴、家などの付属品のバリエーションが新しくなるので、次々と購入してしまう。

○年齢があがり、やがて大人になっても、子どもの頃遊んだので、子や孫に譲ったり買ってあげたりしている。(私自身も子どもが小さい時に使っていた、レゴブロック、トミカ、シルバニアファミリーはそのまま残しています)

ロングセラーになるためには、その時々のマーケティング戦略がしっかりあるんですね。

リカちゃん人形のフルネームは「香山リカ」ですが、今やその「香山リカ」さんは、SNS (TwitterやInstaglam)で「今日は金沢に来ているの」など、自己表現をばりばりするという、すっかり、おとなになっていました。それはいろんな年代の日本の女性が世代を越えて遊んでいて、この永遠のかわいさを感じている女性が多いということらしいです。

着せ替えの服も現代風に☆

着せ替えの服も現代風に☆

さて、今年6月に大人向けリカちゃんの新ブランド“LiccA(リカ)”のドールが発表されましたが、第1弾は初回生産1,000体を予約受付開始からたったの3日で完売!その後追加した分もあっという間に完売したそうです。LiccA第2弾は、2016年2月中旬に発売予定で現在予約受付中の模様。なんと1万2000円のRiccA スタイリッシュドールコレクション ブラックショコラドレススタイルというのもでてきているとか!?http://licca.takaratomy.co.jp/stylishlicca/

スタイリッシュドールコレクション ブラックショコラドレススタイルのリカちゃん…。その姿は、オードリー・ヘップバーンかと思いました。

変えない部分は大切に、その上で先の時代の流れを読み、次々と進化を遂げる、私と同じ歳のリカちゃん恐るべし、かなり勉強になります。

リカちゃんと同い年なのに「ピグモン」に似ているとよく言われます。

リカちゃんと同い年なのに「ピグモン」に似ているとよく言われます。

さて、私、太刀山美樹のリカちゃん問題に話しを戻すと…。

「欲しい」という言葉は完全にスルーされていました。父は(私が男だったらよかったのでしょうが)自分の興味があるものはポンと買うものの、人形になんて全く興味がないため「俺はいらん」と。(あの~~お父さん、欲しいと言ってるのは、お父さんではなく私なんですけど!!)

そんなに人形がどうしても欲しかった訳ではないけど、

「親もサンタもあてにならないのであれば、いつか自分で手に入れる」と、小学校1年生の私は、お手伝いに励み、お年玉を貯めてみるものの、欲しい文具もその中から買うので、なかなか資金は貯まりませんでした。

気分は二宮金次郎。

当時の気分は二宮金次郎。

時が経ち、4年生になった春先、父がタケノコを市場に出そうと掘っていました。私は不思議に感じることがあり、よく竹やぶについて行っていました。

それは、子どもの目にはなんにもない地面なのに、父は足先で土を触ると、なぜか

「ここにタケノコあるぞ」

と、見事に分かるのです。そんな父を「すごいな〜」と思っていたからです。

ふと目を横にやると、同じ竹やぶに自生しているフキが目に入ります。

それまでは、

「あの葉っぱ(フキ)の下には妖精さんがいて、雨がふっても雨宿りしているのね」

なんてかわいい事を考えていたのに、急に現実的な考えを思いつき、父に聞いてみました。

「お父さん、私もコレを市場に持って行っていい?」

「…ん?おまえがか?フキなんか、いくらにもならんぞ」

「うん。いいけん。どげん(どのように)したら(束ねたら)いい?」

フキをまとめて、父のタケノコと一緒に、青果市場に持って行くと…。

思いがけず、420円ほどの大金(子どもとしては)を、私は手にいれるのです。

「へえ~フキもイケルのか」の父の言葉を横目に、

「やった~!!もっと高く売れるにはどう束ねたらいいと?」の私。

果樹園だった実家の葡萄園では、出荷する際に美味しく見えるように見栄えも気にするので(見せ方で金額が変わる)、父からアドバイスをもらい、そのシーズンは稼いだのでした。

子どもにとっては小銭も大金です!

子どもにとっては小銭も大金です!

へへへ…じゃじゃじゃ~ん!!と言う事で

私は、やっと念願のリカちゃん人形を手に入れました!!!

いま思うと、昭和52年、小学校4年生のときのことでした。

みきちゃんとしては、大満足!

だって自分で稼いだお金で買った最初のものだったのです。

なんと大人になって先日、リカちゃんの妹の「みきちゃん人形」をプレゼントでもらいました。すごく嬉しかったです。

なんと先日、リカちゃんの妹の「みきちゃん人形」をプレゼントでもらいました。すごく嬉しかったです。

ここまでだと、よか話しですが…。

実はその頃には、

もうすっかり友だちの中では、2代目リカちゃんブームも去っていて…、いまさら、リカちゃん人形という感じがありました。

だから…。買ってはみたものの…。この金額ならば(もう今は)別のものがよかったのでは?との後悔がありました。(そのあとまた3代目がでてブームが起りますが…)

 

モノを買うときは、例え同じモノでも、いつ買うか? なぜ買うか? どう使っていくために買うのか?

 

いま思えば、いろんな事を学ぶ一件だったと思います。

現在、経営に携わっている私にも、そのまま耳の痛い問題です。

 

リカちゃんで学んだこと

ふと見渡すと、今の世の中、直接、お金を手にして使う姿を見ることが、子どもにとって減っていますよね。給料を現金で持って帰ってくることもなくなり、改札も買い物も「ピッ」とか「ワオン」とか鳴るだけでできます。

ミキファニットの2歳児クラスでは、キッチンタイマーを首から下げ、ピッといいながら改札を抜けるマネをしてい遊んでいる子もいました。目に見えないお金が増えてきているため、子ども時代に自然と学ぶ体験も必要だなあと思っています。

キッチンタイマーを「SUGOKA」と思い、改札で、ピッとしたがる2歳児さん。

「ピッ」と言う姿もかわいい2歳児さん。

意識して、銀行ごっこで、コインや紙幣をつかう練習をする方がいいのかも…。または、商店街などお店で、お金を実際に払って買い物をする様子を意識的に子どもの前でやってみる。大人が働く事の対価としてお金をもらっている姿を子どもに見せることが大切なのではないかと思います。

あえてアナログなボードゲームもいいかもしれません。

友人が「家族でボードゲームをして遊んだよ」と教えてくれたのは、人生ゲーム、モノポリー、ペトロポリス(もう絶版らしいですね…)です。

また新宮にある、木のおもちゃ・おひさまやで教えてもらった数々のゲーム。

冬休みは、学童保育でもアナログゲームをやっているそうです。そのゲームにも使える世界のサイコロがまた面白かったです。(知り合いの先生が世界の駒を集めていらして、こちらのお店がおもしろいとの噂を聞いてお連れしたのですが、自分がハマりました)

変わったさいころもありました。

変わったさいころもありました。

 

おひさまやの坂本秀子さん

また先日、マネーサロンなないろ代表の串宮ゆきこさんの、子どもとお金を学ぶ講座にうかがいました。

この日は、資産運用を親子で学ぶ日。

子どもに資産運用?って、ちょっとビックリだったのですが、ゲームや物語を通じて子どもたちは遊び感覚で学んでいました。

大きな電卓を使って、興味津々で計算中です。

大きな電卓を使って、興味津々で計算中です。

串宮さん(9歳と6歳の姉妹の母)は「働く意味、お金をいいただく意味を伝えたい。いまは電子マネーや、クレジットカード、引き落とし、振込だったり、当たり前にしていることがどんなことなのか?見えないお金にも感謝するということを伝えたい」と講座を始めたとの事でした。

串宮さんの思いも、あついです。

串宮さんの思いも、あついです。

さてさてクリスマスは去って、♪もう~い~くつ寝~る~と~お正月~♪

またまた悩ましいときが来ました。

子どもに対するお金の考え方を伝えるチャンスです。

お年玉をどうするか?

いま何を、何のために、どう使うのがいいのか?

そのような感覚を学ぶため、親子で考えるきっかけの時になるのかもしれませんね…。

 

こんな事を書きながら、私自身が我が子にどんな後ろ姿を見せてきたのか、ふと考えてしまう年末です。20歳を越えた子どもたちが、今後どう生きていくのか?楽しみです。

みなさま、年末の忙しい中、ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。

このファンファン福岡でのコラムをきっかけに、今年は「前傾姿勢でいいじゃない。〜子育て、起業、いま女子大生〜」を出版することもできました。http://goo.gl/48tMGZ

西日本新聞生活面では「ちょこっと体操」(この話を次回に…)を書くこととなり、本当にみなさまの応援あってのことだと思っています。心からありがとうございます。

2016年も、どうぞよろしくお願いします。

太刀山美樹

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※情報は2015.12.28時点のものです

なまはげみき 太刀山美樹

福岡県筑後市出身。23歳で結婚出産。地域のママサークルが口コミで広がり、その後「きみ、おもろいね」とNHK福岡や、学校講師に、街角でスカウトされ経験を積む。2006年MIKIファニットを起業。「どうせ無理と諦めてる子いねえ~が!」と喝をいれる<幼児教育界のなまはげ>としても活動中。好きな言葉「来た球は打つ」

MIKIファニット  http://www.mikifunnit.com

個人ブログ⇒http://mikitachiyama.com/blog

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