【西島亜木子】絶滅危惧種や文化財 守るには知ることから

年末、小学3年生のおいっ子とタイに行った。目的は、ゾウ使い体験。彼も私も動物好きで、中でもゾウはお気に入り。2人で1泊2日のゾウ使い体験コースに参加することにした。

 

ゾウについての基本情報やゾウを取り巻く環境などの話を聞いた後、母親と子ゾウのお世話をした。まずはバナナをあげて仲良くなる。最初は怖がっていたおいっ子も人懐こいゾウにすぐに慣れた。

 

次に、ゾウを森に連れて行く。森の中で野放しのゾウが草を食んでいる姿を見るのはなんとも不思議な感じがした。泥んこ遊びもする。皮膚についた汚れや虫を、泥で落としてあげるのだ。その後、川に連れて行き、バケツで水をかけてきれいに洗い流す。相手は鼻で水をかけて応戦してくる。楽しそうなゾウの姿においっ子もうれしくなってバシャバシャとやる。川の中で、ゾウがおしっこやふんをするが、そんなこと気にしていられない。

翌日はゾウ使いがゾウの乗り方を教えてもらった。ゾウにしゃがんでもらい、前足に乗って耳をつかみ、勢いをつけてゾウの首元にまたがる。高さと揺れに、おいっ子の顔が引きつる。ゾウの肌は硬そうに見えるが、意外とやわらかかった。全身には毛が生えていて触るとゴワゴワする。目がとてもきれい。そして何よりも大きい!短い期間だったが動物園とは一味違うかけがえのない経験ができ、おいっ子も私もますますゾウが好きになった。

 

アジアゾウは絶滅危惧種に指定されている。ゾウについて知ることは、ゾウを守る第一歩だということを学んだ。そして気づいた。博物館も同だということに。守り伝えていくには、まず文化財について知ってもらうことが大切なのだ。

 

※情報は2016.1.16時点のものです

西島亜木子

九州国立博物館(福岡県太宰府市)企画課アソシエイトフェロー。銀行勤務を経て、米国に留学、陶芸を学ぶ。2013年より現職。展覧会での分かりやすい解説パネルや体験コーナー、イベントなど企画を担当。趣味は長距離ウオーク。

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