スラムの寺子屋の作り方 その壱~2014年の1年間~

モザンビーク共和国の北部カーボデルガド州、最大のスラム地区ナティティに開かれた学舎・寺子屋を作ろう!と、壊れかかった土の家付きの土地を買ったのが2013年。12m×18mの土地を約35万円で購入しました。家とトイレを解体し、竹垣を建て、まず作ったのが、1辺2m立方の水タンクです。水が無ければセメントが練れない!それから水道会社と契約し、母屋の工事に着手しました。水道会社との契約は3ヶ月以上待たされたのではないか…。

<2014年3月> 土地購入から半年。やっと建物建築の準備が整ったところ。

<2014年3月> 土地購入から半年。やっと建物建築の準備が整ったところ。

設計デザインはフリーの設計ソフトを使って私が担当。ブロックを2500個購入し、いざ、建築の滑り出しは、順調。

<2014年5月> ブロックを積んでいく作業が続きます。ところどころに鉄芯を入れています。

<2014年5月> ブロックを積んでいく作業が続きます。ところどころに鉄芯を入れています。

 

<2014年5月> 職人さんの昼ご飯を運びに、子供たちと建築現場に通います。

<2014年5月> 職人さんの昼ご飯を運びに、子供たちと建築現場に通います。

現地の建築方法や職人さんの技術も分からぬままのスタート。何より大変なのは、信頼できる職人さんを探すことです。仕事中にお酒を飲んで、寝てしまっている人や、仕事を途中で放り出していなくなってしまうことも多々です。

<2014年6月> 手前右にあるのが、水タンクです。

<2014年6月> 手前右にあるのが、水タンクです。

 

<2014年6月> 設計通りにトタン屋根を取り付けずに、やはり後々、雨漏りするのであった。

<2014年6月> 設計通りにトタン屋根を取り付けずに、やはり後々、雨漏りするのであった。

 

<2014年7月> ベランダ部分の工事に取りかかっています。

<2014年7月> ベランダ部分の工事に取りかかっています。

建築手順は基本的にブロックや板、セメント、砂などの建材は自分で購入し、それを職人さんに渡して工事するという方法です。大工さんに関しては、木材の用意も含め一式で請け負う人もいますが、職人さんによって請負価格がピンキリだし、腕もどの程度か分からない…。大失敗したのは窓枠づくり。自分で良質な木材を購入し頑丈な窓枠を職人さんに作ってもらったのですが、職人さんに木材も用意してもらったほうが、半額値で済んだという(涙)。後悔先に立たずです。

<2014年10月> 網戸と防犯柵取り付け。コスト削減のためガラスは無し。

<2014年10月> 網戸と防犯柵取り付け。コスト削減のためガラスは無し。

 

<2014年11月> 路地からの寺子屋外観。これでも新築中なのです!

<2014年11月> 路地からの寺子屋外観。これでも新築中なのです!

雨期が始まる12月の作業は、急いで汚水タンク(便壺)づくり。雨が降ると手作業で掘った穴が崩れてしまうからです。セメントで作った蓋を大人数で運び、取り付けて、2014年の作業は終了しました。

<2014年12月> すべて手作業で穴を掘ります。汚水タンクの底はセメントを敷かず、地面に汚水が染みこむ仕組みです。

<2014年12月> すべて手作業で穴を掘ります。汚水タンクの底はセメントを敷かず、地面に汚水が染みこむ仕組みです。

 

<2014年12月> 汚水タンクの蓋を皆で、よっこらしょ!と運んでいます。

<2014年12月> 汚水タンクの蓋を皆で、よっこらしょ!と運んでいます。

試行錯誤。トラブル続き。そんな毎日に、すっかり慣れてしまい、私の心臓には剛毛が生えてしまっているのでは!?笑 タフになりたい方は、ぜひとも、寺子屋作業を手伝いに来てください!

次回は、2015年の作業をご紹介します。

 

※情報は2016.1.17時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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