スラムの寺子屋の作り方 その弐~2015年の1年間~

前回の「スラムの寺子屋の作り方 その壱」に引き続き、2015年の作業をご紹介。

スラムの学舎・寺子屋が位置するモザンビーク共和国カーボデルガド州最大のスラム地区ナティティは泥棒や強盗が多いため、防犯をしっかりせねば!と分かっているものの、竹垣で囲っただけの寺子屋は、泥棒の侵入に悩まされました。

何もない寺子屋の何を盗むのか???

狙われるのは、水と建材です。2015年は深刻な水不足で、水泥棒が毎日のように侵入。寺子屋の水タンクもカラカラになり、セメントを練ることができないっ。料理や洗濯用など毎日の生活のための水の確保も大変で、建築にまわす水が無し。去年の後半は作業ができませんでした。

<2015年2月> ボットン便所。糞尿は汚水タンクに流れていきます。

<2015年2月> ボットン便所。糞尿は汚水タンクに流れていきます。

加えて、2015年の1月から1ヶ月半の長期停電。モザンビーク中部の送電線が豪雨により倒壊し、モザンビーク中部北部全域がずっと停電していたのです。パソコンを使う仕事は発電機があるハイグレードなホテルで行っていました。電気がない=溶接屋さんが休業。ということで、ドアの鉄柵は電気の回復を待ち、2月後半に設置。

<2015年2月> もう一枚ぐらい鉄の扉が欲しい、泥棒多々のスラムライフです。

<2015年2月> もう一枚ぐらい鉄の扉が欲しい、泥棒多々のスラムライフです。

 

<2015年5月> 内トイレの浴槽部分とトイレ部分の穴掘り作業。

<2015年5月> 内トイレの浴槽部分とトイレ部分の穴掘り作業。

5月には日本から強力な助っ人が手伝いに来てくれ、スラムの我が家に寝泊まり。初の日本人連泊に、子供たちも大喜び!

アフリカに興味ある方、刺激的(疲れるけど)な毎日を過ごしたい方はぜひとも、お手伝いに来てくださ~い。

<2015年5月> 日本の助っ人とともに。砂も買わないといけないのです。

<2015年5月> 日本の助っ人とともに。砂も買わないといけないのです。

 

<2015年5月> 私は、せっせと浴槽のペンキ塗り。

<2015年5月> 私は、せっせと浴槽のペンキ塗り。

 

<2015年6月> 助っ人がいる間に、内トイレなんとかここまで終了。

<2015年6月> 助っ人がいる間に、内トイレなんとかここまで終了。

泥棒の侵入を防ぐための外壁ブロックづくりも、半分終了。水を確保できるようになった現在は、水不足で中断していた作業を再開しています。為替レートが大きく変動し、セメントの価格が2倍になっていて、総じてグンと値上がりしている資材を買うタイミングを悩んでいるところ。

<2015年7月> 高さ1.8mでは、やはり塀が低すぎる。さらに高くする予定です。

<2015年7月> 高さ1.8mでは、やはり塀が低すぎる。さらに高くする予定です。

さて、建築途中のスラムの学舎・寺子屋ですが、英語教室・パソコン教室・音楽教室・子供なんでも教室等など、各種教室のほうは2015年の1月からスタートしています。

ライボ先生による英語教室。モザンビークの公用語はポルトガル語と民族の言葉です。

ライボ先生による英語教室。モザンビークの公用語はポルトガル語と民族の言葉です。

 

要望が最も多い音楽教室。日本のタカミネギターが超大活躍。

要望が最も多い音楽教室。日本のタカミネギターが超大活躍。

 

子供なんでも教室。なに?なぜ?どうやって?をかき立てます。

子供なんでも教室。なに?なぜ?どうやって?をかき立てます。

そして、2016年。只今、雨期のまっただ中。元旦から現地NGO法人立ち上げの作業で、お正月気分も味わうことなく、現在も目まぐるしいドタバタの毎日です。寺子屋は、トタン屋根の雨漏り修理と雨樋付けを行い、カラカラの水タンクを潤し、内トイレのタイル貼り作業を行っています。

次回は、皆さん興味あると思われるスラムの毎日の食事についてご紹介しようか、それともマニアックなところで呪術師についてご紹介しようか…。ネタは尽きないモザンビークはスラムのナティティ地区から、次回も乞うご期待!

 

※情報は2016.2.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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