福岡出身の若き醸造家を訪ねて北海道へ!小樽の「OSAワイナリー」

福岡で生まれ育ち、香り高い白ワインをつくるために北海道へ移り住んだ若き醸造家を訪ねて北海道は小樽までいってきました。

実はそのお方は私にとってベネンシアドールとしての先輩です。
数少ないベネンシアドール。もう一人の先輩から「彼、北海道へ行って、ワインを作るんだって」と伺った時、それはもう、ビックリ仰天したのを覚えています。

 

ワイナリーへ突撃訪問

今回は、自称後輩、福岡同業者のツテをフル活用し、ワイナリーに突撃訪問したのでした。

今年は暖冬とのことですが、そこはやはり北海道…気が遠くなるほどの寒さで、めまいを覚えつつたどり着いた小樽運河のすぐ近くのワイナリーは、築80年ほどの石造りの倉庫を改築したもので歴史ある素敵な佇まい。

今は雪でこんな感じですが…

雪がないとこんな感じだそうです。

1階は工房。掃除が行き届いていて、とても清潔。寒いからか、余計に凛とした澄んだ空気に満たされていました。現在タンクの中には来年リリース予定の新商品シャルドネ主体の白ワインが入っています。

ワイナリーというと、一般的にはブドウの栽培地にあるイメージですよね。このOSAワイナリーは、原料のブドウを余市などから購入し、消費地に近い都市部でワインをつくる新しいタイプのワイナリー。福岡の外食産業OBUカンパニーが新事業として立ち上げ、長さんが醸造を任されていらっしゃいます。今後は自社畑も用意していく予定だそう。

手帳のグリーンが邪魔で色がわかりにくいですが、(とにかくたどり着くまでの道のりが寒くて手が悴み、手帳を土台にしないとグラスを落としそうでした…とほほ)、とてもクリーンで若々しいワイン。

「人がワインを味わうときにまず出逢うのは香り。だから特に香りにこだわった、香りの良いワインを作りたい」と、仰るようにエレガントで、とれたての果実そのもののようなフレッシュな香りが際立っていました。

シャープな酸と、華やかな香りの白ワインに特化したワイン作り。そういったワイン作りを可能にする場所を探して探してたどり着いたのが北海道だったのだそう。

2階はバースペース。ワインやお土産の販売もなさっています。500円のテイスティングセットをいただいてみました。

左から

お客様がお店で飲んでほしいというデラウェア主体のリミテッド エディション。生食用として人気の高いデラウェアは九州では甘口に仕立てられることが多いのですが、OSAワイナリーのものはすっきりしたエレガントな酸が特徴の辛口です。(福岡でも博多区三筑にある「とどろき酒店」で購入可能だそうです)

真ん中の

Della Bossaは、おうちで飲んでほしいというワイナリー限定商品。同じくデラウェア主体ですがこちらは家庭料理に合わせるべく、丸みのある香りと、ふくよかさ。

実は長さん、音楽家としての顔ももっていらっしゃり、ワインはボサノヴァを聞かせながら熟成させているのだとか。

リズム音楽をワインへ聞かせると発酵中のお酒の酵母菌から二酸化炭素の離れが良くなって発酵がスムーズにすすむんですって。九州にもクラシックを聴かせた焼酎がありますよね

右手は

北海道の土着品種ブドウ「旅路」からできる白。生姜を思わせる非常にパワフルで個性的な香りに驚きましたが、ふわっと鼻に抜ける花やグレープフルーツの香り、上品な酸がもう一口…と、つい杯が進むようなワインでした。

「こんな葡萄が出来たから、この葡萄の個性を活かしたワイン作り」

ということよりも

「こんなワインが作りたいからこの葡萄で、このブレンドでつくる」

と、まず、誰に飲んでほしいのか。

どういうシチュエーションで飲まれるのか。

どんなワインにしたいのか。コンセプトがはっきりしてらっしゃるのも印象的。

右がわたくし。左が少し有吉に似た長直樹さんです

ありがとうございました。雪かき…頑張ってくださいね

OSA  WINARY

北海道小樽市色内1-6-4

(小樽駅より徒歩7分)

9月のワインを仕込む2週間はお休みだそうです

https://www.facebook.com/osawinery

2階

Shop&Bar

木~土曜日 14:00~20:00

 

※情報は2016.1.18時点のものです

伊藤 治美さん

福岡市のレストランでソムリエとして勤務。2014年度公式ベネンシアドール(スペイン、ヘレス地方の特産品であるシェリー酒の専門職)認定試験に合格。福岡県内で2人目のベネンシアドーラ。シニアソムリエ、チーズプロフェッショナルの資格も持つ。プライベートでは2児の母。

伊藤さんのインタビュー記事⇒https://fanfunfukuoka.com/people/19834/

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