「多様な性」見えてますか 誰もが当事者意識持って

日本でも昨今、様々な変化が起きているセクシュアルマイノリティー(性的少数者)。

「自分の周りにはいない」「出会ったことがない」という声もよく聞くが、電通による調査では、日本でも13人に1人はいるとされる。確実に「存在」はしているが、打ち明けられないために「見えていない」のだろう。だがそうした、存在を否定するような言葉に傷つき、ありのままの自分で生きられない社会に絶望して、自ら命を絶っていく「当事者」も少なくない。彼らは社会的に殺されていると言っても過言ではないだろう。

一方で私は「非当事者」だと感じている人に、本当にそうなのかとも問い掛けたい。

大学時代、敬愛する先輩が当事者であることを知り、その人が生きやすい社会になってほしいと関連イベントに参加するようになった。だが、学ぶほど、知るほどに、生きやすくなったのは私の方だった。それは、分類しきれないくらい多様なセクシュアリティー(性のありよう)があること、また同じ人の中でも変化し、揺れ動くことを知ったためだ。あなたの中にも、いわゆる「男性的要素」と「女性的要素」は混在しているのではないか。明確な枠で区切れるようなものではなく、境界が曖昧なグラデーションなのだ。そこには「普通」や「一般的」などなく、一人一人の思いや姿を大事にすべきだと感じた。

昨年東京で開催されたレインボーパレードに参加した時の写真

昨年東京で開催されたレインボーパレードに参加した時の写真

自分のセクシュアリティーと向き合うことは、自分のアイデンティティーや生き方を見つめ直すこと、そして、愛するパートナーや家族をどうしたら大切にできるか、深く考えることでもあると思う。そのことに関係ない人などいないのではないかと、私は強く思うのだ。

国際反ホモフォビアの日(IDAHO)に天神で行なわれたイベント時の写真

 

※情報は2016.1.30時点のものです

アーヤ藍

ユナイテッドピープル(福岡市)取締役。社会問題をテーマとした映画の配給を行う。特に戦争や紛争、差別偏見、虐待など「ヒトがヒトを傷つける」問題に関心が強く、仕事、プライベート問わず発信している。1990年生まれ。

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