【長廣百合子】待機児童で「保活」中 納得いく環境望むが…

待ちに待った封書を開く。「保育所の利用決定を保留します」の文字。その瞬間、娘は「待機児童」になった。

自営の共働き夫婦。基本点は高かったものの、「育児休業復帰」「兄姉が入園中」「ひとり親家庭」などの調整加点が無かったことが敗因らしい。東京のように「認可外すら入れない」という状況ではないが、福岡市も全国有数の「保活」激戦地帯。特に第一子を希望の認可保育所に入れることは至難の業だ。

今、1歳の娘は認可外の保育所に通う。園庭こそないが、近くの公園での外遊びにも積極的で、季節の行事や料理体験などもある。日々成長する様子が記された連絡ノートからは、保育士の皆さんの努力が感じられる。

預けられる場所があるだけでありがたいと思うべきかもしれない。それでも、「保育理念や設備に納得できる環境で子どもを育てたい」「小学校での友達のつながりを見据えて、学区内の保育所や幼稚園の中から選びたい」という願いは捨てきれない。当然、希望する認可保育所の空きが回ってくれば、転園させるだろう。それらは全て親のエゴなのか。

広々と走り回れる園庭。手づくりの温かい給食。トイレトレーニングなどの生活習慣づくり。かわいらしい制服。見学に行った認可保育所の先生方と、子どもたちのはつらつとした笑顔が遠い。

今日はこの原稿を書き終えてから、隣の学区の「小規模保育施設(認可)」を見学する予定だ。相変わらず園庭はない。それでも、少しでも納得のいく環境を春から娘に用意したい。足らないと思う経験は、地域活動や家族だんらんの時間で補おう。私たち家族の保活は、始まったばかりだ。

 

※情報は2016.2.6時点のものです

長廣百合子

大手就職情報会社、福岡の経済団体を経て「次世代リーダー育成」を掲げ独立。出産を機に夫婦のパートナーシップ、子育て世代にやさしい職場地域づくりを使命とするLogista株式会社を夫と設立。「子育て大国・日本」を目指す。

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