「千じゃなくて、万折ろう!」小学4年生と万羽鶴

「君たち39人と先生1人、40人が、何かの縁でこの教室に集まった。神様がきっとこの40人を選んでくれたのだろう。だったら、この1年間、みんなで何かしないか?何をするかは明日から決めていこう!それぞれ何をしたいか、考えておいで。それが最初の宿題だ。」

教師一年目の私は、1学期始業式の帰りの会で子ども達にそう話しました。

次の日、キラキラ目の子ども達は、

「先生、考えてきました!」

と口をそろえて言いました。

もう、目がキラキラキラッです!!!

光線が出ているかのような目です!

「話合い(学校では話合いを話し合いではなく、こう書きます)できる?」

と私は子ども達に聞きました。

「できますっ!」

と子ども達。

4年生の子ども達39人は、司会、黒板書記を自分たちで決め、話合いを開始しました。

もし、これを読んでいらっしゃる方で小学校教師の方がいると、驚くかもしれません。

なぜなら、1学期始業式から2日目に、4年生児童が教師の指導なしに話合いができるからです。

この子たちはクラス替えをして、新しいクラスになっています。

なぜできるか?

そうです、この子たちは、3年生までにしっかり話合いの仕方を教えてもらっているのです。

ありがたいことです。

しかし、教師一年目の私は、そんなこと気づきません(笑

ましてや、こんな感じなんだな、と変に納得(笑

脳天気なものです。

様々な意見が飛び交い、話合いが進みます。

子ども達はキラキラキラッな話合いをしています。

一時すると、

「先生!決まりました!!」

と司会の子が言いました。

「うん、わかった、よく決めることができたね、じゃあ司会や黒板書記の人も座って。」

と私は言い、窓際にある教師用の机から、黒板前に移動しました。

黒板には、みんなで始める活動のアイディアが書いてあり、その中の1つを黄色いチョークで囲んでありました。

それに決まったのです。

囲んであったアイディアは

「千羽鶴」

でした。

私は、赤いチョークを持ち、

「千」

にバツ(×)を書きました。

そして、千の横に

「万」

と大きく書きました。

わるい教師です。

子ども達がせっかく話合って決めたものに×を書くなんて…

子ども達の方へ振り返り、言いました!

「千じゃなくて、万折ろう!」

めちゃくちゃな教師です(笑

子ども達がせっかく話合って決めたのに(笑

みんな、ごめんね。

この一言が、万羽鶴の始まりでした。

万羽鶴は大きな感動を巻き起こしていきます。

夏に4年生の子ども達は号泣しながら歌いました。

しかし、そんな感動物語になろうとは、この時の私も、予想していませんでした。

つづく。

 

※情報は2016.2.8時点のものです

ヒデト☆ティーチャー

中学1年のころ、イジメ自殺問題をニュースで見て学校を変えたい!」と教師を志す。大学時、学校と社会をつなぐ教師になる!と決める。子ども達と一緒にみんなで同じ目標をもって、学習、活動をするのが大好き。現役の小学校教諭。高校、大学時代はラグビーに熱中。『ラグビーに受けた恩は、ラグビーに返す。』2019年ラグビーワールドカップ日本開催に向けて尽力している。

ヒデト☆ティーチャー

中学1年のころ、イジメ自殺問題をニュースで見て学校を変えたい!」と教師を志す。大学時、学校と社会をつなぐ教師になる!と決める。子ども達と一緒にみんなで同じ目標をもって、学習、活動をするのが大好き。現役の小学校教諭。高校、大学時代はラグビーに熱中。『ラグビーに受けた恩は、ラグビーに返す。』2019年ラグビーワールドカップ日本開催に向けて尽力している。

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