39人の生徒みんなで決めた「ROAD TO THE 万羽鶴」

「千じゃなくて、万折ろう!達成したら8月9日に先生が長崎に持っていくよ!」

そう言った教師の一言により、千羽鶴ならぬ万羽鶴に挑戦することになった4年2組の子ども達。

その勢いは、もの凄いものでした。

子どもたちは夢中で折り鶴を折っていきます。

39人で1日に200羽も300羽も折っていきました。

折り鶴の折り方を知らない子どもには、お互いが教え合っていました。

みんなで同じ目標をもつことの有意義さを、私は子ども達から学んでいきました。

当時、巷では「ROAD OF THE RING」というファンタジー映画が流行していました。

皆様の中でもご覧になった方がいらっしゃるかもしれません。

それにちなんで、

「ROAD TO THE 万羽鶴」

という掲示物をつくりました!

私の教師人生で初めての掲示物です(笑

どんなものかというと、すごろくのようなものです。

折り鶴を100羽折ったら、すごろくの1マスに1羽、鶴を貼っていきます。

100マスあるすごろくなので、100羽貼られたら1万羽達成!!!

となるのです。

すごろくのマスに1羽、また1羽と、折り鶴が貼られていきました。

少しずつ歩を進めるのように。

 

しかし、

 

しかし!

 

3日もすると、子ども達が次第に鶴を折らなくなっていきました。

そうです、

飽きたのです(笑

その様子を観ていた私は何も言いませんでした。

子ども達自身が気づくのを待ったのです。

そして、また2日ほど経った日、クラスの中でしっかりした女の子の一人が休み時間に私のところへ来て言いました。

「先生、最近、みんな鶴を折らなくなりました。だから、話合いをしたいんです!」

と!!!

マジかっ!

と思いました。

「折らなくなりました。話合いをしたいんです!」

だと!

なんて積極的な姿勢だ!(その子は今、医学部生として頑張っています)

「どうぞ!好きにしなさい!」

と私は言いました。

子ども達は話合いを開始します。

しばらくすると、

「先生、決まりましたっ!」

と来ました。

黒板には、

『月曜日の中休み(懐かしいでしょ、中休み 笑)、みんなで鶴を折る』

と書かれていました。

それからというもの、月曜日の中休みにみんなで折り鶴を折っている変なクラスができあがりました(笑

私が最初に勤めた学校は、オープンスペースの学校でした。

オープンスペースというのは、教室の横の壁がない学校です。

廊下側の壁がない学校です。

だから、教室の中は丸見え見えです(笑

4年2組の子ども達です。

もちろん1組と3組に囲まれています。

月曜日の中休みに折り鶴をみんなで折っているのも丸見え見えです(笑

ただ子ども達は夢中です。

黙々と鶴を折っていきます。

みんなで決めた鶴を折る日ですから。

しかし、それももちろん長くは続きません(笑

だって子どもですから(笑

そりゃあそうです!

何が起こったかというと、月曜日の中休みに遊びに行った子が出たのです(笑

そりゃあそうです!

だって子どもですから(笑

ある意味、そうこなくっちゃ!です(笑

しかし、周りの子は黙っていません。

そりゃあそうです!

みんなで決めた鶴を折る日ですから(笑

「先生、来てください!」

そう言って私を呼びに来る女子。

「○○君が、鶴を折らないで遊んでいますっ!」

告げ口です(笑

「ああ、そうやね。」

4年2組の教室は3階です。

廊下側に行くと、運動場が見えます。

窓から運動場を見下ろすと、○○君が半袖半ズボンでキャッキャッキャーー!と楽しそうに3組の子とドッジボールをしています(笑

おー遊んどる。遊んどる。

実に楽しそうです。

その日の帰りの会…

皆さんの想像通りのことが置きます。

日直が前に出て司会をします。

「今から帰りの会を始めます。礼っ!」

「お願いします!」

「聞いてほしいこと、何かありませんか?」

「はいっ!」

「はい、△△さん!」

「今日の中休み、みんなで鶴を折るはずなのに、○○君が3組の子とドッジボールをしていました。」

出たー!

です。

日直はすかさず、

「○○さん、立ってください。」

と。

運悪く、○○君の席は教室のほぼ真ん中です。

立った○○君に対して日直は聞きます。

「○○さん、それは本当ですか?」

○○君は答えます。

「いいえ、ちがいます。」

どの口が言うか-!

と心の中で私は思いました。もう笑いが喉元から出そうですが、ここは我慢です。

すると、他の子が言いました。

「私も見ました!」

「私も見ました!」

何人かの子が次々と。

立ったままの○○君は次第に目に涙を浮かべます。

私は自分が出るタイミングを見計ります。

もう一度日直が聞きます。

「○○さん、本当はどうなんですか?」

○○くんは、

「…ドッジボールで遊んでいました。」

と認めました。

ここだな!

と私は思って席を立ち、日直を座らせました。

そして、

「○○、みんなで決めたことは守らないかん。わかった?」

○○君は、頷きました。

「わかったらいいたい。座りなさい。」

子どもは純粋です。

みんなの目標を大事にしたい子。

みんなの約束を守りたい子。

わかっていても遊んでしまう子。

10歳になろうとしている子ども達は、万羽鶴という活動を通して、いろいろな経験をしていきました。

万羽鶴が子ども達に、いろいろな「気づき」を与えてくれました。

子ども達と最初にした活動「万羽鶴」

ここから事態は更に急展開します。

次回、また続きを書きます。

楽しみにしてくださったら嬉しいです。

 

※情報は2016.2.18時点のものです

ヒデト☆ティーチャー

中学1年のころ、イジメ自殺問題をニュースで見て学校を変えたい!」と教師を志す。大学時、学校と社会をつなぐ教師になる!と決める。子ども達と一緒にみんなで同じ目標をもって、学習、活動をするのが大好き。現役の小学校教諭。高校、大学時代はラグビーに熱中。『ラグビーに受けた恩は、ラグビーに返す。』2019年ラグビーワールドカップ日本開催に向けて尽力している。

ヒデト☆ティーチャー

中学1年のころ、イジメ自殺問題をニュースで見て学校を変えたい!」と教師を志す。大学時、学校と社会をつなぐ教師になる!と決める。子ども達と一緒にみんなで同じ目標をもって、学習、活動をするのが大好き。現役の小学校教諭。高校、大学時代はラグビーに熱中。『ラグビーに受けた恩は、ラグビーに返す。』2019年ラグビーワールドカップ日本開催に向けて尽力している。

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