心温まる兄妹の物語。運動靴と赤い金魚(1997年)

ボンジュール!

今月はイラン映画をご紹介します。モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞し、第71回アカデミー賞外国語賞にノミネートされた作品です。

銀幕ヨーコ好みの地味~な映画だけど、幼い兄妹の健気な日常の風景が心に沁みる作品です。

【ストーリー】

貧しい家庭の少年アリは、使いに出て買い物をしたあと、修理してもらった妹ザーラの古びた靴を見失ってしまった。新しい靴を買う余裕がないことを知っている二人は、両親には内緒で、アリの運動靴を共有することになった。朝はザーラが運動靴を履いて登校し、下校はかけ足で運動靴を待つアリと交代する毎日。ある日、校庭でザーラは自分の靴を履いている子を見つけて家までつけて行ったが、その子の父親が盲目で、自分と同じ貧しい家庭であることを知り、アリとふたり何も言えずに帰ったのだった。一方、アリはマラソン大会の3等の商品が運動靴であることを知り、妹にために必死で走ったのだが、、、、。


この映画で演じているのは素人ばかりなんです。主役の少年アリは、監督自らが約1ヶ月をかけてテヘランの極貧地区で約35,000人の小学生に会った中から選ばれた少年だそうです。映画の中の貧窮生活を実際に経験している子どもに演じてほしいと願った監督の執念が伺えます。

一足の靴を二人の兄妹が共有するしかないほどの貧しさをきっと同世代の日本の子どもたちは想像すらできないでしょうね。でも、そういう貧しい子どもたちが世界中に沢山いる現実があり、私自身が関わっている国の子どもたちも無邪気に裸足でかけまわっています。せめて未来ある子どもたちが衣・食・住で苦しむ世界がなくなることを願うばかりです。

映画に限らず感動を与えるものには、宗教も国境も超越した「人間の心」を感じますね。

 

では、次回をお楽しみに! 

サリュ!(Salut!)

 

※情報は2016.2.23時点のものです

銀幕ヨーコ

趣味は映画、美術、音楽鑑賞、旅行、読書、さらには空手。

映画は邦画、洋画、ジャンルを問わずなんでんかんでん観ていた時代を経て(オカルト系は苦手)、やっぱりヨーロッパ映画が一番好き。でも韓国映画もいい、中国、台湾、いやインド、イラン映画も捨てがたいな。そうやって私の好きな作品を選別していくと、実は世界の名監督たちが日本の小津安二郎監督作品に強く影響されているという共通点があったんです。これから小津作品に影響力受けた各国の名画を中心においおいご紹介したいと思います。

よろしく!

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