多久島法子の能♡lesson 1 「能面」について

能楽師の多久島法子です。

日本の伝統芸能「能楽」を親しんでもらうため、これから「能♡lesson」を始めたいと思います。

1回目の話題は、「能面」について。

 

能面(のうめん)か面(おもて)とよんでいます。

ところで、皆さんはどんな時に面を掛けるかご存知ですか?

能は男性が演じるのを前提に作られた演劇です。

女性の役には全て面を掛けています。

次に、神様,鬼,精霊,亡霊などこの世のものでない登場人物も面を掛けます。

唯一、面を掛けない設定の曲があります。

それは、物語が現在進行形で書かれたもので尚且つ、普通の人間の男性の役の場合です!

 

さて、 先日、関東地方の小学生にワークショップに行って来ました。

「船弁慶」という曲目を題材にして、主役の平知盛になりきりました!

「船弁慶」は、壇ノ浦で滅亡した平家一門の亡霊が姿を現す物語。総大将であった平知盛(とももり)の怨霊は、義経を海底に沈めようと、薙刀を振りかざして襲いかかります。誰もが知る義経や弁慶、静御前が登場するわかりやすい能です。

能面作成では、子供たちは思い思いの色を使って、世界で一つの平知盛の能面を作りました。

みんな一生懸命に能面づくりに励みます

みんな一生懸命に能面づくりに励みます

知盛に変身した子供たちは、能楽師さながらに知盛の動き(流れ足)を体験しました。

能の動きは全てすり足によって演じられますが、「流れ足」は、波に流れていくような足使いで、つま先立ちのまま横歩きをします。結構、難しいのですが、子どもたちは初めての経験に皆大興奮でした。

「能」の舞台は、物語の背景や動きの意味を知ればもっと面白くなります。「能♡lesson」を通じて能の魅力を皆さんにお伝えできたらと思っています。

【月2回更新予定】

 

※情報は2014.2.11時点のものです

多久島法子

能楽師 シテ方 観世流。

1981年生まれ。全国でも数少ない若手女性プロ。東京芸術大学音楽部邦楽科能楽専攻で、最優秀者に与えられる「安宅賞」を受賞。父親は能楽師の多久島利之さん。

多久島法子さんのブログ:

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