タンザニア・バガモヨへ。楽器購入の旅。

モザンビーク共和国・ペンバのスラムの学舎・寺子屋の音楽教室は現在ギターのみで実施しており、楽器の種類を増やすため、タンザニアまで楽器調達出張に行ってきました。ペンバには楽器屋さんが無いのです。。。

タンザニアの都・ダルエスサラムは、当会事務局のあるペンバの空港から僅か1時間の距離です。(ペンバからモザンビークの首都マプトまでは飛行機で2時間半)。4月、ペンバでは雨期は終わっていますが、ダルエスサラムはまだ雨期。赤道付近の国になると雨期が2度ある気候になり、アフリカの広さと多様さを学べます。

皆さん、タンザニアの首都はご存知ですか?私は最近までダルエスサラムだと思っていたのですが、これは間違い。1973年にタンザニアの法律上の首都はダルエスサラムから内陸部のドドマに移っています。

スラムの学舎・寺子屋のギター教室

スラムの学舎・寺子屋のギター教室

タンザニア出張の3日前まで、日本のNPO法人道普請人(みちぶしんびと)の理事長である京都大学の木村教授と酒井さんが視察に来てくださっていました。

NPO法人道普請人さんはこれまで世界25カ国で土嚢袋を使った道直し等を行っており、日本が誇る国際NGOとして大活躍中。社会貢献力とビジネス感覚を併せ持ち、かつ魅力たっぷりなお人柄の木村教授と酒井さんとの出会いは、毎日毎日ナティティ地区に引きこもって仕事をしている私にとって、極上の栄養になりました。

左から寺子屋ディレクターのナジャ、NPO法人道普請人・理事長の木村教授、世界を飛び回る美女・酒井さん、元気はつらつ榎本

左から寺子屋ディレクターのナジャ、NPO法人道普請人・理事長の木村教授、世界を飛び回る美女・酒井さん、元気はつらつ榎本

さて、お話は戻ってタンザニア。ペンバ空港から1時間のフライトでダルエスサラムに到着し、そのまま車で北上すること2時間、バガモヨへ。バガモヨは奴隷の輸出港として19世紀に発展を遂げ、ドイツ領東アフリカ成立時には首都となった町です。伝統的な芸術を教える芸大も抱えており、日本から留学する方もいるとか。

のどかで美しい海を誇る町、バガモヨですが、海でのんびりする暇もなく、テクテクと楽器工房探しへ。途中で立ち寄った土産用工芸屋さんで背高のっぽのおしゃべりな男性に「俺は彫刻を教えている先生だから、何でも知っている。俺についてこい」と声をかけられました。見るからに怪しいし、おしゃべりが止まらないので3度断り、それでもしつこいので「ま、いいか」と別にタクシーを捕まえて、背高のっぽのガイドで太鼓工房へ向かいました。

バガモヨの太鼓工房にて

バガモヨの太鼓工房にて

いろんな太鼓を試してみたいのですが、やはり職人さんイチ押し、工房で一番高価な太鼓の音色が段違いで良かったので、イチ押しを購入。

その後、背高のっぽも一緒に、バガモヨが誇る音楽一家・Zawose(ザウォセ)家へ。Zawose と言えば、七色の声を持つタンザニアの巨匠、今は亡きHukwe Ubi Zawose(フクウェ・ウビ・ザウォセ)。彼の歌声は全身が楽器のような力強い声でしびれます。ぜひとも、Youtubeで検索して視聴してみてください!

その巨匠のビッグファミリーで、ゴゴ族の伝統音楽を今に伝える音楽一家がZawose家です。

Zawoseさんお手製のカリンバを購入し、カリンバのレッスンもつけてもらいました。ちなみにZawoseさんお手製のカリンバ。調べてみると、日本で現地の10倍ほどの値段で取引されています。

Zawoseさんのお家の一角がカリンバ工房

Zawoseさんのお家の一角がカリンバ工房

<Zawoseさんの歌とカリンバ演奏>

ゴゴ語とスワヒリ語で歌っているそうです。

以前からアフリカの哲学とはどういうものなんだろうか?!と考えているのですが、一概にアフリカ哲学を語ることは困難です。アフリカにいる民族は、大雑把に見積もっても約80の民族がいると言われ、それぞれの民族なりの哲学があるととらえることができます。アフリカの大部分の社会では文字を用いず、口頭伝承を行ってきたため、それぞれの民族の精神性を知るには、物語や歌から学びとることが最も近道。しかし!アフリカで母語として話される言語は、2,100 種類以上、数え方によっては 3,000 種類以上あるとのこと。アフリカの哲学を一冊の本にまとめようとすると気の遠くなるようなフィールドワークが必要になりますね。

モザンビーク国内でも主に10民族ほど(外務省のデータでは43民族が住んでいるとのこと)いるので、まずは一番身近なマコンデ民族から調査をしていきたいです。それには、マコンデ族のふるさと・ムエダ村に出かけなければ!今年中には行きたいなぁ。

 

※情報は2016.5.1時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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