【Hiromi Abe】「無理」って、問題は何?書き出してみると解決策見えてくる

「あなた半年だけ東京に行かない?」

6年ほど前、勤めていた会社の社長と話していたときのこと。あるプロジェクトを始めるのに、誰に担当させるか悩んでいるという社長が発した言葉でした。

「えーっ、無理ですよぉ。一応私にも家庭があるし」。条件反射のように私は即答しました。「だよね。うーん、新しく募集するかなぁ」

そう聞くと、何だか惜しくなってきました。プロジェクト自体は私がやりたかったことだし、社内では誰よりも私が向いていると自負している。それなのに、わざわざ新しい人を採用するというのは、もったいないし何より私が悔しい。

私はもう一度自分の言葉を反すうしてみました。「無理ですよ」とは、一体何が無理なの?

家に帰った私は、考えられる障害を書き出してみました。夫の食事、家事全般、休日にあるマーチングの練習、「妻が単身赴任なんて」という先入観…。その一つずつに解決策を出してみると、あら不思議、何とかなることばかりじゃありませんか。その日のうちに夫に相談し(実際は報告しただけですが)、翌日には社長に「やっぱり行きます」と返事していました。この東京行きは、私のその後の仕事にとって非常に有意義なものとなりました。あのとき断らなくて本当によかったと思っています。

何か壁があるとき、すぐに諦めてしまうことってありませんか? 漠然とした不安も文字にしてみると客観的に眺められ、解決策が見えてくるもんです。自分の人生ですから、せっかくのチャンスを人のせいにして諦めることのないようにしたいですね。

 from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2014.2.15時点のものです

阿部 博美

主婦のアイデアや視点、経験を企業戦略につなげる「主婦力プロデューサー」。人材派遣業でさまざまな業界、企業の内情を垣間見た経験を生かし、キャリアコンサルタントとしても活躍中。NPO法人「ママワーク研究所」副理事長。

阿部博美さんのブログ:http://profile.ameba.jp/officepaz/

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