カレーと婦人科のマイノリティ~同じ場所で数人が辛くなる場所への考察

ココイチって最高ですよね。

人とちょっと仲良くなると、「ココイチで何カレーを頼みますか?」とよく質問します。好きなカレーやトッピングについて話すと、距離がぐっと縮まります。因みに私の今のお気に入りは、海の幸カレーにゆで卵とチーズトッピングです。お気に入りの店舗は法務局の近くのココイチです。理由は勿論、漫画が沢山あるからです。漫画読みながらカレーを食べていると、幸せ過ぎて天国じゃないかなと錯覚します。

先日も法務局近くのココイチでカレー食べながらゴルゴ31を読んでおりました。すると、きゃっきゃっきゃという声が。なんと、カップルがココイチでデートをしていたのです。法務局近くのココイチはファミレスのようにボックス席になっており、漫画も豊富で、食べ終わったあともゆっくりしていられます。ですがそれは、孤独な人間にカレー後の漫画という癒しの時間を提供する為のもので、カップルがスタバ代わりにいちゃつくための空間ではないのです。

と、いうのは私の極論なのですが、少なくともカップルがココイチで長居して大きな声でいちゃついていると、傷つく人間が必ずいる!カップルの隣のボックス席で、眉間に皺を寄せながらワンピースを読む男性の姿を見て、そう確信したのでありました。

さてココイチならまだ大丈夫。

複数人が同じ空間を共有することで、数人が辛くなる場所があります。それが、産婦人科です。

産婦人科というと、大きく分けてふたつあります。①子供を産むための産科と、②それ以外。この②のそれ以外という枠の中には、様々なマイノリティがあります。例えば、生理不順の方、更年期障害の方、子宮や卵巣の病気の方、そして不妊治療中の方。女性の肉体で生まれると、ときとしてホルモンの奴隷になります。それぞれの事情があり、それぞれの地獄があります。子を産むということに関しても、産む・産まないの他には、産めないということがあり、この産めないの中には更に、社会的に産めない、経済的に産めない、肉体的に産めない等、様々な理由があります。そのような産めないマイノリティの婦人科と、子を産むことに特化した産科が一緒にされてあることに、違和感を覚えます。

産めないマイノリティで、産婦人科で嫌な思いをされた方はその後、我慢しがちです。そのまま自分はマイノリティだからと我慢しがちですが、実は最近、婦人科に特化したクリニックも増えました。

実際、私が漢方外来で通院する警固のレディースクリニックも、先生は女医さんで、妊婦さんや、子連れの方や男性同伴では来院出来ないようになっています。

「私は産婦人科で妊婦をみかけると悲しくなるので、妊婦のいない婦人科に行きたいです。」そう世界に言いきることに、何の問題もありません。産婦人科であってもそうでなくても、誰かを傷つける訳ではないのであれば、マイノリティだからといって我慢する必要なんでないのですから。

 

※情報は2016.5.18時点のものです

カミーユ綾香

北九州市出身。在日韓国人と中国残留孤児の多く住む多国籍な街で育つ。 警固インターナショナルの代表として、十数言語による語学スクールとインバウンド支援の多言語ウェブサイト制作会社を運営する一方、難病の重症筋無力症とパンセクシュアルというセクシュアリティの当事者として、様々なマイノリティの生きやすい社会を目指して精力的に活動中。http://www.kego-international.com/

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