『二つ目』 アマチュア落語家の粗忽家勘心の「初めての落語」vol.5

こんにちは、アマチュア落語家の粗忽家勘心(そこつやかんしん)です。

 

よくある落語のマクラ(演目に入る前に噺家さんが世間話みたいなのをちょっと語るアレのことをマクラと言います)に、

「えー、噺家の世界には厳しい身分制度がございまして、見習い→前座→二つ目→真打ち→ご臨終  ってな具合いになってまして……」などと言って笑いをとりますね。

 (今ならお客さんは歌○師匠のことを想像して笑ってしまう、のかな?)

この中の「見習い」はまだ正式には噺家ではないので、正しくは「前座→二つ目→真打ち」が公式な身分制度です。

最初は前座、その次だから「二つ目」なんですね。

落語界に入った以上、誰でも真打ちを目指すんですが、「噺家人生の中で一番嬉しかったのは、二つ目になれた時だ」と多くの真打ちさんが言います。

??……最終目標の真打ちじゃなくて、途中の二つ目になった時の方が嬉しいの?どうして?

不思議ですねぇ……。

はい、お答えします。

落語界(に限らず、日本の古典芸能は全て)は、上下関係がとても厳しい。

落語界に入ったら、その日から毎日毎日毎日毎日毎日毎日……朝早くから師匠の家に通わなければなりません。

ほんとに毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日毎日……通うんです。

一般の会社の様に休みなんかありません。1年365日休み無しで毎日です。

「ふ~ん、そうやって師匠の家に毎日通って落語の稽古するのかぁ、落語家って大変だなぁ」と思ったあなた! 甘~い‼  師匠は稽古なんて殆んどやってくれません。

「え?じゃあ毎日何をするの?」

はい、毎日毎日……師匠の家の掃除、洗濯、身の回りのお世話……そんなことばっかりやるんです。

来る日も来る日もやるんです。稽古なんてやってくれない。

んで、朝そんなことを済ませたら寄席へ行きます。

浅草演芸ホールとか、池袋演芸場とか、新宿末広亭、鈴本演芸場……

そこには落語をする為にたくさんの落語家さんがやってきます。

そこでまた、やってきたたくさんの師匠(自分の師匠以外の師匠)のお世話をしなければなりませぬ。

お茶を出す、着物をたたむ……お茶の熱さの好みも人それぞれ、着物のたたみ方も師匠によっていろいろ違う……それを全部覚えて間違えない様にやる……間違えたら鬼の様に叱られます‼ お茶の熱さを間違えただけで。

それ以外にもお囃子の太鼓を叩く、高座の座布団・めくりを返す、ネタ帳を書く、その合間にお茶を出す、着物をたたむ。演芸場が終わる夜まで帰れません。いや、終わっても帰れない、夜も師匠の家に行きます、身の回りの世話と今日の報告。

やっと師匠から解放されて自分の家に着いたらもう夜中、でまた明日の早朝から師匠の家へ。

そしてそして、この前座の期間中(だいたい3、4年)休みが無い、いや、そればかりではなく……給料が出ない、ゼロ、無給。w(゜o゜)w ひょえ~‼

だから、晴れて二つ目になれた時は嬉しい\(^o^)/

だって、二つ目になったら、

「師匠の家に行かなくて良い」→掃除、洗濯から解放!

「寄席にも行かなくて良い」→師匠方のお世話から解放!

「自分で落語の仕事をとって良い」→あちこちで落語してギャラ貰える!

そして、そして、「羽織を着るのが許される」

そりゃあ嬉しいですよね。素人が想像してもわかりますね。

だからといって遊んでちゃいけない。頑張らなきゃ‼ 二つ目なんだもん!

自分で自由に落語ができる、逆に怠けることもできる。

怠けるのは楽しい、楽チン。今までの3年間がウソの様に自由、遊べる。

だから、この二つ目で大きく差がつきます。

ここで頑張った二つ目は伸びていきます。

怠けた二つ目は伸びない、売れない。

 

そういうわけで人気の二つ目さんは面白いんです。一生懸命だもんね。

第一回ひなたの会を観に来て下さった方はわかると思います。

面白かったですねぇ、一生懸命さが伝わりましたね。

だから我がひなたの会は二つ目さんを呼ぶんです(真打ちに払うギャラがないってのもありますが(^^;)

 

そういう二つ目さんの噺、どうぞ聴きに来て下さい。

第二回ひなたの会まで、あと2週間となりました。

 

「第二回ひなたの会 入船亭小辰、立川吉笑二人会」

・高宮会場 6月3日(金) アミカス高宮 18時30分開場 19時開演

・那珂川会場 6月4日(土) ミリカローデン那珂川 13時30分開場 14時開演

 前売り 1800円 当日2000円

 ローソンLコード 82771

よろしくお願いいたします。

※情報は2016.5.20時点のものです

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