オランダの数々の賞にも輝いた「孤独のススメ」(2013年)

こんにちは!

とうとう梅雨ですね! 年々亜熱帯化する日本の気候。梅雨前から半袖を着ている自分の格好を見ながら、真夏はどんな服装をすればいいのかな?と、あらためて思ったりして、、、。 どんだけの暑さかいな今年の夏は?

さて今回はつい最近まで上演されていたオランダ映画を感動の余韻に浸りながらご紹介したいと思います。

原題は「マッターホルン」

 

【ストーリー】
オランダの田舎町で、独り暮らしをしているフレッドは、日曜日の教会の礼拝に通うほかは、近所づきあいもなく、単調で孤独な生活を送っていた。

ある日、言葉を発しない初老の男テオが突然現れる。フレッドはなぜかその男を受け入れ、奇妙な共同生活が始まるのだった。そして杓子定規な価値観に縛られていたフレッドの内面と日常が変化していく、、、。

 

冒頭に流れるボーイソプラノの歌声、妻と子供の写真、部屋の隅に置かれたギター。

それらが何を物語っているのかわからないままストーリーが進行していくという、スリリングな展開であります。そして徐々に言葉も過去の記憶も消え去ったテオの素性がわかり、彼とその妻との出会いによってフレッドが過去に囚われた自分を解放していく様は、観客にも何ともいえない解放感を与えてくれます。

そしてラストの数十分、フレッドの息子が歌う「This is my life」の歌詞が冒頭の謎を明かしていくという圧巻のエンディングです。マッターホルンの雄姿はフレッドの自由になった心の解放感そのものを表しています。

人間ってつらい過去に囚われるあまり、心を閉ざし、傷つきたくないがため周りと距離をおいたり、時として自責の念に駆られながらもどこかで自分の生き方を正当化しようとしがちです。

この作品にはそんな私たちにいろんな気づきを与えてくれます。人との出会いが人生観を変えるって経験、皆さんもお持ちでしょ? 銀幕ヨーコ好みの地味で、しょぼい初老の男のお話ですが、お薦めの秀作です!

オランダの数々の賞にも輝いています。

では、次回をお楽しみに!

 

※情報は2016.6.10時点のものです

銀幕ヨーコ

趣味は映画、美術、音楽鑑賞、旅行、読書、さらには空手。

映画は邦画、洋画、ジャンルを問わずなんでんかんでん観ていた時代を経て(オカルト系は苦手)、やっぱりヨーロッパ映画が一番好き。でも韓国映画もいい、中国、台湾、いやインド、イラン映画も捨てがたいな。そうやって私の好きな作品を選別していくと、実は世界の名監督たちが日本の小津安二郎監督作品に強く影響されているという共通点があったんです。これから小津作品に影響力受けた各国の名画を中心においおいご紹介したいと思います。

よろしく!

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