難聴の息子 私は“かわいそうな子”を生んだの?vol.14

当時の私は、笑顔が本当に少なかったよね。笑顔の写真もあまり残ってないような気がします。育児のストレスと、これからの不安と、障がいと向き合いながらも何もできない自分への苛立ちから、あなたにあたってばかりだったように思います。

夕飯の支度をしながら、急に訳も分からず嫌になり、何もしたくなり、菜箸を突然投げたこともあったね。

『もう疲れた。ご飯なんて作りたくないっ!!』

そう言い出す私に対してあなたは、

『少し休んだら?まだご飯は後でいいよ。』

いつもいつも優しい言葉をかけてくれて、私の身体や気持ちを気遣ってくれていたあなた。今になって、今更だけど、あなたに謝らないといけないことがあります。

それは、あなたに全てをぶつけて、私の苛立ちやストレスの全てを受け止めてよ!と言わんばかりに、胸ぐらをつかみ…アザが残ってしまったこともあったこと。頻繁ではなかったとはいえ、あなたにぶつけることしかできなかった…というのは私の弱さだったと思っています。

元気に過ごせる時もあったけど、人間が変わってしまったように、自分でも全くコントロールができなくなることがあり、あなたにぶつけては泣き崩れていたあの頃。ちゃんと言葉で謝れていなかったよね。

本当にごめんなさい。

お家に帰るのが億劫になっていたんじゃないかな。

そんな中で、変わらず私たち夫婦にあったもの、それは、“会話”

私の心に寄り添って聞いてくれるあなたとの会話です。

その日の出来事、たけさんの様子、できるようになったこと、そんなたわいもない会話。私が一方的に話してる時もあったかもだけど(笑)難聴のことも、人工内耳手術をするかどうかなど、たくさんたくさん話をして、お互いの気持ちを確認したり、偏った思いを修正できたり、心が癒されたり…

たくさんの会話がなければ、まだまだ暗いトンネルの中にいたかもしれないね。狂暴な私のまま(笑)

なんだか、毎回この交換日記で、あなたにありがとうを伝えているような気がするけど溢れとーとよ!あなたへの感謝の気持ちが♡ありがとうね。本当に。(愛の気持ちもそろそろ溢れる予定ですが、もう少しお待ちください。笑)

聞こえないという障がいを持って産まれてきた息子と、今1番大切にしているのも“会話”

両耳とも人工内耳手術をしてから4年。息子と言い合いが出来るほど会話ができていることを幸せに思います。器械を外しているときは、手話やジェスチャーでの会話。私たちにとっては普通のことだけど、”言葉”でなくても、表情やジェスチャーや手話での会話は、大切なコミュニケーションだということも、息子から学んだこと。

息子出産から6年経った私たち夫婦の今の会話はというと、

『ショックーー熱愛発覚したと!どう思う?ありえる?私、昨日韓国から帰ってきたばかりよ!』

と、わけのわからない話と、興味のない動画を見せられて、とても困っているあなた。そんな私のどうでもいい話にうんざりでしょうが(笑)あなたの言う、

『知らんがな。』

を聞くと、心がほっこりするんです。

これからも、時々は、お互いのイヤホンを外して、色んなことを話していこうね♪

妻よしかより

※就寝前は、イヤホンでおのおの好きな音楽を聞きながら、お茶&焼酎タイムが、森本家の日常なのです。

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※情報は2016.6.27時点のものです

森本好香

1976年生まれ 福岡市出身。福岡在住。ハニーズ出身、クラシックバレエ講師を経て、日本ベビーダンス協会 認定インストラクター。芸人の妻として…難聴の息子の母として奮闘中!片づけが苦手で、忘れん坊なおとぼけママ。

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