子どもの夏かぜにはどんなものがあるの? その種類と対処法

「夏かぜ」は冬の風邪と違うものなの?

 冬には「冬かぜ」と言わないのに、夏になると「夏かぜ」という言葉が聞かれるようになります。どうして夏だけ「夏かぜ」というのか不思議ですよね。
 この「夏かぜ」は医学用語ではなく、ただ夏によくひくかぜを総称した言葉です。冬のかぜの原因となっているウイルスとは違い高温多湿を好む傾向があることから、夏に流行するのです。また、冬はインフルエンザウイルス等のような飛沫感染、夏はエンテロウイルス等による接触(経口)感染が多くなります。夏かぜは腸でもウイルスが増殖しやすいのでお腹の調子を崩しやすく、便からもウイルスが排出されるので注意が必要です。

「夏かぜ」その種類と特徴は?

 では「夏かぜ」と呼ばれるものにはどんなものがあるのでしょう。「夏かぜ」には以下に示す代表的な3つの疾患があります。

■咽頭結膜熱(俗名:プール熱)
感染する子どもの約6割が5歳以下です。アデノウイルスによる感染で、潜伏期間は5~7日間です。急な高熱が4、5日続く傾向があり、扁桃腺に白苔が付いたり、目が充血するのが特徴ですが、嘔吐や下痢がみられることもあります。症状が治まってから2日経つまでは登園・登校できません。プールで感染しやすいことから「プール熱」とも言われています。
■手足口病
4歳くらいまでの乳幼児にかかりやすく、発疹は手や足、口の中が中心ですが、膝やおしりにもできやすく、盛り上がって水疱を伴うのが特徴です。高熱が出ることもあります。エンテロウイルスによる感染で、潜伏期間は3~5日間です。口の中にできる発疹は痛みを感じるので、食欲が落ちる子どもも多く見られます。この疾患は感染しても症状が出ない場合もあります。
■ヘルパンギーナ
1歳児に多く見られますが、4歳頃までかかりやすい病気です。高熱とともに、水分も飲み込みにくいくらい喉に強い痛みを感じます。エンテロウイルスによる感染で、潜伏期間は2~5日です。熱は1~3日続き、喉の奥が赤くなり、水泡ができます。水泡が潰れると潰瘍になり、1週間程度で治ります。
 

 

どう対処したらいい?夏かぜの対処法と病院へ行く基準

 「夏かぜ」はウイルス感染が多く特効薬がないため、これといった治療法はなく、痛みや熱などの症状に対して薬で対処することになります。高熱や喉の痛みなどで食欲が落ちることが多く、高温多湿の夏の気候で脱水になりやすいため、少しずつでも水分補給を心がけましょう。
 「夏かぜ」は唾液や便に触れ、それが口に入ることで接触感染します。症状がおさまっても数週間は便にウイルスが含まれていますので、普段からうがいや手洗いをしっかり行うことが大切です。家族やお友達とタオルなどの共有はしないようにします。
 高熱が続いたり、体に発疹が見られたら、まずはかかりつけ医を受診しましょう。夜間に発症した場合は、水分が摂れていて元気があれば、翌日の受診でも良いでしょう。

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※情報は2016.7.30時点のものです

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