多久島法子の能♡lesson 3 鬘(かずら)のヒミツ

今回のlessonは、カツラについてです。

能では「鬘(かずら)」 と言います。演者の頭につける「かつら」のことですが、色々な種類があります。

「鬘」とは、若い女役から中年の女役に用いるもので、黒色の馬のしっぽの毛で作られています。剛毛?です。(笑)

「本鬘(ほんかずら)」 というのもあり、こちらは人毛です。日本人はクセ毛が多いので残念ながら国産は少ないようです。直毛のロングの方是非!

他には老女に用いる「姥鬘(うばかずら)」。少し白い毛が混ざります。「黒頭(くろがしら)」。本来はヤク(チベット産のウシ科の動物)の毛で作るらしい?赤熊(しゃぐま)の毛とおそわりましたが、熊ではありません。

赤熊=ヤク

おーーーー!この子だったのね(笑)

黒頭は童子や怨霊などの役に。他には赤頭(神体や天狗、鬼畜などの役)、白頭(老体の超人的存在)があり、役柄や演出に応じて使い分けています。

尉髪(じょうがみ)。老体の男の役に使用します。演者の襟首から額にかけて毛の生え際に沿うように紐で結び付け、頭頂で毛を束ねてヒモ一本のみで着用のたびに演者の頭に合わせて結い上げます!

簡単に言うとポニーテール状態にして、後はちょんまげにするだけです!私はポニーテールに慣れてるからか?結構得意です!

実は鬘を結い上げるのもシテ方の仕事なんですよ。能楽師は、シテ方・ワキ方・狂言方・囃子方のいづれかに属しています。ちなみに私は主役をするシテ方です。次回はまだまだあるシテ方の裏方業務をご紹介します!

【月2回更新予定】

 

※情報は2014.3.25時点のものです

多久島法子

能楽師 シテ方 観世流。

1981年生まれ。全国でも数少ない若手女性プロ。東京芸術大学音楽部邦楽科能楽専攻で、最優秀者に与えられる「安宅賞」を受賞。父親は能楽師の多久島利之さん。

多久島さんのインタビュー記事:https://fanfunfukuoka.com/people/3535/

多久島さんのブログ:

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