【Miyuki Matsuda】「ヒラメ上司」や「5時から上司」現実に失望するより「イクボス」目指しては

女性管理職の登用に向けた課題として、女性の昇進意欲の醸成が挙げられることが多い。「女性は管理職になりたがらない」というが、男性にも管理職になりたい人が多いとは限らないし、男女を問わず、現役管理職に「管理職になりたいと思っていたか」と尋ねると、「なりたいと思っていたわけではない」と答える人は多い。特に日本の企業の場合、経営側が引き上げる「スポンサーシップ」がないと管理職にはなれないのだ。

そもそも「管理職」のイメージがあまり良くない。周りを見渡して、目が上に付くヒラメのように上役の顔色をうかがうだけの「ヒラメ上司」ばかりだとしたら、ワクワクできるだろうか。恒常的な長時間勤務や休日出勤、連日の職場飲み会といった生活は、自分だけでなく家族もつらい。一方で「管理職になって見える景色が変わったし、部下にとっても働きがいのある職場づくりに影響を与えられる」と、ポジティブに受け止めている女性管理職が多いことも知ってほしい。

優れた感性と能力のある女性たちが「ヒラメ上司」や「5時から上司」ばかりの会社に将来性を感じないのであれば、自ら変える側になってみませんかと応援したい。今の管理職像にとらわれて、意思決定できるポストを諦めるのではなく、後輩たちや子どもたちが活躍できる企業風土を築いていくのは、現役の私たちの仕事。最近話題の「イクボス」は、子育て支援ができるだけでなく、部下育成も得意な上司のことだ。あなたも目指してみませんか。

 from西日本新聞「わたし活性化計画」面

※情報は2014.3.29時点のものです

松田美幸

麻生グループの経営戦略策定・推進をはじめ、行政や病院、大学の経営改革に携わる。現在は福岡地域戦略推進協議会フェローとして、福岡都市圏の国際競争力向上をめざす。女性の大活躍推進福岡県会議の企画委員会運営にもかかわる。

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