平均寿命58歳。 モザンビークに爺婆はいるのか?!

モザンビークの平均寿命はWHOの最新の発表では58歳。

5年前と比べて9歳も上昇しています。

この数値の急上昇は、乳幼児死亡率の高さに左右されていると推測できます。

さて、平均寿命の話をしたときに、日本でよく聞かれるのが、

「モザンビークにおじいちゃんおばあちゃんはいるの?!」という質問。

現地では、お葬式は日常的な行事になっていますが、実は私がいままで撮った写真には、おじいちゃんおばあちゃんの写真がありません。

そもそも、モザンビーク人の高齢者は何歳なのか見当がつかない!

そして、身分証明書の年齢が実年齢ではない場合も多い、ということで、モザンビークのニュースや友達づてでリサーチしてみました。

モザンビークの友人が撮影したおじいちゃんとおばあちゃんのキス。

モザンビークの友人が撮影したおじいちゃんとおばあちゃんのキス。

ちなみに、日本の平均寿命は、長年世界一位を誇っていましたが、今年の最新情報では香港に抜かれ、世界二位の84歳。

平均年令はというと、モザンビークがなんと17歳。日本は47歳です。※(年齢の小数点以下は四捨五入しています)

今年の7月のモザンビークのニュースで、

「首都マプトの女性111歳の誕生日を家族に祝ってもらう」

というニュースがありました。

このおばーちゃん。

本当に111歳なのか?!?真実のほどは不明。

戸籍制度がなかった時代に生まれていることもあり、本人も自分の年齢がわからない可能性も高いです。

 

また前述した平均寿命や平均年齢などの統計データも、モザンビークでは信憑性が低い。だいたいの数値としてしか信頼できません。

というのも、戸籍をもってない人は国勢調査の対象にならないし、私の活動を手伝ってくれているペンバ市の若者たちも戸籍を持ってない人がちらほらいるからです。これが農村地区なら、もっと戸籍を持ってない人たちがいるはず。

 

私は現地で、子供や青年を対象とした活動をしていることもあり、よぼよぼのおじいちゃんおばあちゃんに会う機会もほとんどなく、また、以前「認知症って知っている?」との私の説明も加えた質問に、皆「?????」だったので、現地では認知症になる前に亡くなってしまうから、認知症の概念が無いのでは、と考えています。

 

お次は、モザンビークの友人の写真。

2015年にマコンデ族の音楽と文化公演で来日したオズバルド(23歳)のおじいちゃんです。

皆さん、このおじいちゃんお幾つだと思いますか?!?

私は、オズバルドの年齢からして、60歳ぐらいかな~と思っていたのですが、聞いてみると79歳、とのこと!

オズバルドも「おじいちゃんと同じぐらいの年齢の人は知らないし、80歳の人は見たことがないかもしれない。70歳の人はいるかもね」と言っていました。

 

そして、次は、友人のコスタの叔母さん。

年齢不詳ですね。

正解は75歳。ほんとかなぁ?!?

 

日本のように高齢化社会でなく、おじいちゃんおばあちゃんの出現率が低いモザンビークですが、うらやましいポイントもあります。

大家族なので、加齢で病気になっても、家族で当たり前にお世話をするし、人生の最期まで大勢の家族に囲まれて、わいわいした雰囲気のなか、安らかに息をひきとることができます。

 

5人に4人が病院で亡くなる。自宅で最期を迎える人の割合が先進国の中でも低い日本では、ここ数年、在宅医療の充実に向けた動きが加速しています。

長寿はできなくても家族にみとられて自然に亡くなるモザンビークにいると、“しあわせな人生の終わり方”ではモザンビークのほうが優っていることがあるな~。と、思うこともあります。

 

♪♪♪ アフリカ・マコンデ族 ナジャのアミーゴ公演 ♪♪♪

2016年9月4日~11月27日まで『マコンデ族・ナジャのアミーゴ公演』を実施することになりました。去年、マコンデ族・初来日11都府県59公演を実施し、大好評を得たミュージシャンのナジャが急遽、再来日。爽やかなマコンデ・フォークミュージックに日本のアーティストの音をコラボしてお届けします。

詳しいスケジュールは、

Facebookイベント 【マコンデ族ナジャのアミーゴ公演 2016】

https://www.facebook.com/events/1660977537562689/

※まだ日程が空いていますので、音楽公演や私の講演の開催をご希望される方は上記Facebookページよりご連絡ください。

 

※情報は2016.9.9時点のものです

榎本恵

アフリカ南東部のモザンビークで、教育支援や人材支援、環境保全、公衆衛生設備などに取り組む。日本とモザンビークの相互理解のためのイベントなども開催。モザンビークのいのちをつなぐ会代表。http://www.tsunagukai.com/

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