フィンランドってどんな国?母と娘のヨーロッパ放浪記

仕事と育児の両立に迷い、勤めていた会社を退職し、娘とヨーロッパ放浪の旅へ出た―。その顛末は…?

第1回はこちら⇒「仕事と育児の両立…40にして迷い、娘とヨーロッパ放浪の旅へ」

第2回はこちら⇒「旅素人の親子が1カ月ヨーロッパ周遊。旅の準備と予算は?」

7月27日 福岡からヘルシンキへ

福岡を朝9時半に発つヘルシンキ行きの飛行機へ乗るために空港へ行き、20万円ほどをユーロへ両替して、スマートフォンのデータローミングがオフになっていることを確認。さっさと機内モードにして搭乗を待ちました。

※携帯電話会社によってそれぞれ便利な海外利用プランがあるようですが、私は何も利用しません。最初から海外では会話できない設定です。

現地でも機内モードを解除せずWi-Fi環境のあるところでしか携帯を使えないようにしています。

さて、フィンエアーはKLMと交代するように福岡からヨーロッパへの直行便として、2016年は5月8日~10月上旬まで一週間に数回往復するようです。

ヘルシンキまで9時間半というのは疲労感も少なく、到着しても現地がお昼なのでとっても観光しやすい。今後も引き続き就航してくれることを祈ります。

 

フィンランドってどんな国?

フィンランドについて何一つ情報収集していなかった私は、機内へ落ち着き、そこで初めてごそごそと「地球の歩き方 北欧」からフィンランドだけを切り抜いた物をかばんから出して眺めました。読みが難解な地名は何一つ頭に入ってきません。

横に座る娘が

「フィンランドってどんな国?」

と聞くので

「ムーミンとサンタクロースが住む、森と湖に覆われた自然豊かな国」

であることと

「そんなマイナスイオン豊富な癒しの空間で毎年エアギター選手権のほか、奥さん運び選手権、携帯電話投げ世界大会などのパンチの効いたイベントが開催されている」

とガイドブックから軽く抜粋して説明してみました。

「ムーミンが住んでいて、奥さん投げ世界大会が行われている・・・」

これから行く未知の国に不思議そうな顔をする娘は無表情のまま。想像もつかないのでしょう。

ちなみに投げるのは携帯であって、奥さんではありません。

 

ところで「地球の歩き方」にはどこにも交通機関や公共施設の「子供料金」が載っていません。

圧倒的に子供連れでの需要なんて少ないからだと思いますし、

現地へ着けば子供料金なんてあれば分かり、なければあきらめろっていう単純な話なんですが・・・。予算の組み方がぎりぎりかつ、適当である私には大きな問題。

ここは妥協したくないところです。

と、いうことでフィンランド人CAさんに聞いてみましたが・・・

どのかたもベテランだったため

「さぁ~。うちが子育てしてたのはもう20年も前だから」

とのお答えで、自力でなんとかしなければ泣き寝入りだと一人闘志を燃やす私と

・・・機内ゲームに夢中な娘を載せて飛行機はあっという間にヘルシンキ、ヴァンター空港へ到着しました。

 

ヘルシンキに子供料金はあるのか?

ヴァンター空港はハブ空港としては小さいほうで、乗り換えも簡単ですし、空港内に新しくできた駅からヘルシンキ中心部へのアクセスも良好。

なんですがやはりそこはヨーロッパ。

ところどころエスカレーターが故障していたり、発券機にはクレジットカードを思い切り入れないと認証してくれなかったりして、日本の電子機器の繊細さと強さを思い知らされます。

ところで、市内へいくための電車のチケットは、ホームまで下りないと購入できませんが、子供料金の表示は非常にわかりやすいです。

ホームにあるチケットの自動販売機。フィンランド語とスウェーデン語の二重表示でいきなりくじけそうになりますが「start」を選ぶと全体的に英語表記になりますので落ち着いて買えば簡単です。

途中でてくる目的地の名前がローマ字読みもできないほど「難解」なのと、移動区間「サイズ」なんて聞いてくるので一瞬「は!?」とうろたえましたが・・・私たちはヘルシンキ中央駅に行くだけです。

「なんだかいろいろと聞いてくるんだけど、こっちのほうがお得かしら!?」

的ないろんなオプションに惑わされずに

1回券であることと、最も小さな区間を選ぶと、次にちゃんと年齢を尋ねる項目がでてきて難なく子供料金で買えました。

到着したフィンランドは建物の内装や小物のセンスがやはり素晴らしかった。使い勝手の良いこなれ感と洗練されたデザイン性。そして遊び心。

そんな街を歩く地元の人たちはZARAを20回洗ったようなよれたファッションで。その対比も「落ち着き」ある印象を与えてくれました。

これが、抜け感ってやつなのでしょうか。

そりゃ全部マリメッコだと目がチカチカしますしね・・・

 

町にはベリー屋さんの屋台が結構あって、色とりどりのイチゴを販売しつつ子供が店番してます。

「どれが甘いの?」

と聞くと

「このイチゴだよ」

と答えつつ、いろんな木苺を試食させてくれます。

わたしにはクールに「try it」って言うくせに、娘が近づくと照れるあたり、修行は足りてないようです。

白夜のためいつまでも明るいヘルシンキでの夕ご飯は、私も娘も機内食でお腹一杯。

私には強気、娘にはシャイだった男の子から買ったイチゴと、ワイン屋で購入した白ワインで軽いお夜食で済ませることにしました。

ちなみに娘はこの日の日記には

私が小さなヴァンター空港で迷ったことと

「夕ご飯はイチゴと水でした」

と書いており、少ししょっぱい気持ちになりました・・・。

さらにフィンランドではDIYチャンネルがあり。普通の机を切ったりくっつけたりして日本の宮大工もびっくりの飾り棚を主婦がつくったり、ペットボトルをバーナーで溶かしてくっつけアバンギャルドとしか言いようのないランプシェードを作ったりしています。

娘はもちろんそのチャンネルにがぶりつきで

「帰ったら家を作る」

といいだしました。

しかし、それを見ていると本当に家くらいならフィンランドの人は作ってしまうんではないかという気持ちになります。

おそるべし。フィンランド

※情報は2016.10.5時点のものです

伊藤 治美さん

2014年度公式ベネンシアドール(スペイン、ヘレス地方の特産品であるシェリー酒の専門職)認定試験に合格。福岡県内で2人目のベネンシアドーラ。シニアソムリエ、チーズプロフェッショナルの資格も持つ。プライベートでは2児の母。

伊藤さんのインタビュー記事⇒https://fanfunfukuoka.com/people/19834/

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